2021年を迎えての初句会は、それぞれの地域の近況報告からスタート。

コロナ禍で行動が制限される分、オンラインで皆様の笑顔と繋がれることと、俳句を通して自然と繋がりリフレッシュできることの大切さを改めて実感しました。

「湯気」「ラグビー」「初明り」などの季語への考察もまた楽しい学びとなりました。

     

金蔵院葉子の俳句

風花を舞はせる空の蒼さかな

悴みし手に鍵穴の小さきこと

コロナ禍の十日戎や出店なく

       

参加者の俳句

銀世界バス待ちて見る冬椿        正樹

○人まばら鳩の集ひし冬日向

      

○コロナ禍に柏手響く初詣           加代子

冬の星まばたきもせず瞬きぬ

つきたての餅やはらかく頬ゆるむ

       

駅出でて風花見あげをりしかな   恵子

お年玉渡す子供のもういなく

佳き年となるよう祈る初日の出

       

○参拝の少なき杜や風花す           紫

二寧坂再会嬉し初詣

初御空清水寺に誓ひ立て

            

○初めての土地に迎へるお正月    研子

ポケットの悴んでゐる手の二つ

○過ぎるのを待つしかないの冬嵐

       

初日の出待つ間や雲のかかり来る   春風

○密やかにコロナ禍の宮年越しぬ

光々し紅の日矢初明り

      

○初日の出仰ぎて願ふ良き年を    夢湧子

めでたさや海煌めきて初日の出

マスクして竹刀を振るふ初稽古

       

○悴む手そっと広げてプロポーズ    華菜子

古札を手アイロンしてお年玉

拝みゐし雲の間に間に初日の出

       

◎皺深き手より戴くお年玉        祐子

真っ新のノート開きて初句会

○密集すラガーの闘志湯気となる

       

華やかな福笹を背に俳句の師     純子

○初句会恩師の声の懐しく

○囃しつつ疫病祓ひの薺(なずな)粥

        

買い物はネット通販新時代        愛子

○雲間より強き光の初日の出

○穏やかな句友の笑顔初句会

       

悴める手にやはらかき日差しかな  みや子

自分へのお年玉てふお買い物

すり寄りし猫と我との毛布かな

        

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