2020年 6月1日(月)ホロン俳句レポート
今回は、初のzoomオンラインとリアルの会場とのハイブリッド開催となりました。オンラインでは、東京からのご参加もあり新たな時代の流れを実感する句会となりました。
■金蔵院葉子の俳句
風薫るオンラインてふ俳句会
焙煎の珈琲の香や夏の朝
■参加者の俳句
〇短夜や散歩の時間早まりぬ 恵子
出番待つお気に入りなる夏座布団
草取や生ふる力に励まされ
〇薫風や田舎の朝の散歩道
散歩道夫としりとり夏の川 夢湧子
〇祖母しのびらっきょう瓶に仕込みたる
公園の青梅砂糖漬けにして
夏の蛾の空に舞ひゆく竹林
〇鎌倉の戦慰む手毬花 正樹
〇短夜やネオンに響く靴の音
〇ささ波の寄せる砂浜風薫る
〇花菖蒲伝ふ雫の凛として
〇自粛明け戸惑う社内風薫る ゆり
〇風薫る巣籠もり明けしエアポート
着るときを逃せしままに更衣
〇風薫る真鍮磨き精出して 純子
短夜を味方に付けし朝勤行
〇自粛解け葉桜越しの青き空
真白な雲連なりし麦の秋
〇画面越し並ぶ笑顔や明易し 祐子
◎空席の目立つ車内や風薫る
◎思ひ出を引っ張り出して更衣
〇短夜の句座距離つなぐオンライン
〇薫風やステイホームの窓辺かな 愛子
〇紫陽花の色濃くなりて人恋し
◎艶やかに光波打つ茶園かな
◎麦の秋頭を垂れぬ強さかな
短夜やまどろんでゆく長電話 みや子
〇水無月の楽しき句会待ちかねて
兼題の薫風の句や思案して
ホロンPBI通信メルマガ
金蔵院葉子のコラムや講座の最新情報などを月に2回配信しております。よろしければご登録ください。