
6月に入り急に気温が上がってきました。
湿度も高くなってきたので、
スッキリした気分になる俳句を
皆さんからいただきました。
今回は、季語がダブルで使われていることが多かったので、
好きなときにいちど歳時記を
ご覧になってみると良いのではと思います。
歳時記を見てみたら、いろんな季節の言葉が載っているので
新たな発見があります。
次回の兼題は、噴水、夕立、そのほかです。
金藏院葉子の俳句
古民家を譲り受けたる鮎の宿
風薫る笑顔明るき飼育員
コアラ見てカンガルー見て夏帽子
睡蓮の下で元気な魚たち 恵子
雨の後濡れた紫陽花生き生きと
燕の巣広げし傘に受けしもの
◯香魚食むアメリカ人と相席す 祐子
◯五月雨や故郷の母に長電話
◎清流を自在に走る鮎の影
◯天曇り密かに咲く額の花 春風
◯縄文の砦の跡や鯉幟
麦の秋一直線に伸ぶ線路
◯五月雨やレインコードの小さき子 愛子
◯五月雨の雨音響く美術館
◯焼き鮎の青き苦味と香ばしさ
夕立や傘も開けぬ高尾駅 夢湧子
◯紫陽花や薄日さす間に洗濯を
◯六月や野の草咲ける民家カフェ
◯紫陽花や優しく山を染めてゆく 由華
◯田水張り輝き映える山と空
庭の葉に五月雨しづくゆらゆらと
新鮮な赤き鰹や土佐の旅 心華
五月雨の止んで鐘の音遠くまで
◯香りごと楽しむ夜の梅仕事
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