特別講座レポート

2012年2月
播磨陰陽師講座 / ~ 夢の構造 Part10 ~
尾畑 雁多(おばた かりんど)先生

尾畑 雁多(おばた かりんど) 先生

1960年、赤穂浪士の子孫としてこの世に生をうける。

先祖代々、赤穂武士の間に伝わっていた古式陰陽道を伝承する播磨陰陽師の末裔として、幼い頃より様々な霊体験を通して、一子相伝の秘術を習得する。古式陰陽道の伝承は、歴史的に「謎の集団」として知られる播磨陰陽師たちのもつ呪術・霊術から武術・戦略や武家の風習にいたるまでの多岐にわたるが、特に当家の伝承は、古くは物部の祭祀に起因する夢操り・夢伝え等の、独特な夢の世界に関する伝承と、その世界から現実に影響を与え変更すると伝わるノウハウを有する。

 

 

 

 「今回は 「夢の構造」 の総集編として “夢とは結局、どんな世界か?” をテーマとさせていただきました」

尾畑先生が会場のみなさんに話しかけられました。

 

 

「夢は潜在意識のことですから夢を理解すれば自身の本質がわかります。また、夢の仕組みを理解すれば望む夢を見ることもできるようになるので、結果、潜在意識を操れることになります。さらに理解が進めば他人の夢をもコントロールすることが可能となります」

 

「夢は死後の世界でもありますから夢を通じて過去の人と会うことができます。しかし比較的スムーズに会えるのは死後100日程度までの話で、それ以降は12年を経過しないと会うことはできません。また年月を経ると姿形が別モノになっているケースが多いので出会っても本人と気付けない場合もあり、慎重さが求められます」

 

 

「夢の世界から見た 「夢を見る人」 についてお話します。播磨陰陽道では夢の世界に立って夢を考えます。夢の世界から見れば夢を見る人は訪問者となります。したがって我々は訪問者をビジター(つむじ)と呼んでいます。ビジターはモヤモヤした空間に囲まれているので一目で分かりますが、ビジターには自身が信じるものしか見えないので周囲の存在全てを認識することはできません。

また近頃はビジターと違う訪問者~パイロット呼ばれる人物も見受けられるようになってきました。これはコンピュータ等の機械や技術を駆使して夢の世界に入ろうとする人々のことで、テクノロジーによって夢をコントロールしようとする存在です」

 

「夢の世界の住人は①神、霊的存在(かむたち)、②神聖な存在と人をつなぐ人物(こんじん)、③管理者(つかさ)、④監視人(ねむりこ)、⑤スタッフ(ぬら)、⑥ビジター(つむじ)、⑦ビジターの記憶内に構成された人物(かげ)、⑧ビジターの妄想内に生まれた人物(まめ)、⑨パイロットに分類されます。

尚、幽霊や物の怪の類は、強烈なイメージによって夢と現実の区別ができなくなった人の力によって夢の世界から現実世界に飛び出してくる存在のことです」

 

「ビジターが夢の中で出会う確率が高いのが監視人で、通常は猫や犬など人間ではない姿で現れて話しかけてきます。また監視人に限らず、夢の世界の住人は例え話で意味を伝えようとするのが特徴です」

 

「夢の空間は記憶から作られますので子供の頃に住んでいた景色が元となり、懐かしく感じるケースが一般的です。その一方、全く知らない、もしくはありそうもない、または黒や白一色など特別な風景が現れる場合もあります。これは他人の記憶の中に入り込んだときに起こる現象です。

人間以外の記憶~遺跡や神社が持つ記憶にアクセスした際も同様の風景が構築されますが、この場合は予想もしない人物の登場や、想像を超えた出来事も起こるので驚かないよう注意が必要です」

 

 

 

 

ここまで夢の世界の構造について話された尾畑先生は夢の世界のコントロール方法についても話されました。

「夢殿(夢の集まる場所)には様々な情報があり、そこに入れば有意義な情報を得られます。夢殿、特に場所を指定してアクセスするには祭文や祝詞を利用する方法が一般的です。

無事、夢殿にアクセスし、得られた情報を夢の世界から持ち出すには夢日記をつけるのが一番良い方法です。その夢日記も、いきなり文章化すると 「綺麗な文字で書こう」 「綺麗な言葉で書こう」 と余計な思考が入って肝心の記憶が消えてしまう可能性が高いので、最初はICレコーダーで録音するのがよい方法でしょう。その際は夢の世界で見た現象を事細かに言語化するのではなく、記憶を封じ込めるように受けた印象のみを録音し、後に文章化すればよいと思います」

 

「播磨陰陽道では仰向けで寝るのが正しく、うつぶせや横向き(特に左向き)は悪夢を見る可能性が高くなると伝わっています。万一悪夢を見てしまったら 「夢違祭文」 や 「大黒天之行法」 を唱えて悪夢を祓ってしまうことをお薦めします」

 

「祭文や祝詞はうねり(波)ですから、唱えれば決まった型の呼吸にならざるを得ません。しかし型に基づく呼吸は大昔に同じ祭文や祝詞を唱えた人たちの呼吸とリンクすることに他なりません。例えば大祝詞を正しい呼吸で唱えることは、かつて同じ呼吸で唱えた安倍 晴明公の力を呼び出して祓うことになるのでその力は強大なのです。

播磨陰陽師にとって節分以降に初めて見る夢は初夢に相当します。皆様もよい夢を見てよい一年をお過ごし下さい。今日はありがとうございました」

 

最後は尾畑先生によるお祓いで今回の講座は締めくくられました。

 

 

 

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