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「『落ち着きのない子どもです』と、担任の先生が言わはるんです」。若い母親が訴える。小学校入学直後の家庭訪問でのことだという。不安な表情も無理はない。東大阪市の布施にあるビルの中のお寺、真言宗円生寺で毎月1回、開かれている子育て教室。住職の石山陽圓はじっと耳を傾け、柔らかい口調で語りかける。「『落ち着きがない』は『元気がある』というこっちゃ。長所と思えばええ。親が子どもに悪いレッテルを貼ったらあきません」。何気ない言葉にこもった優しさが、母親たちの胸にしみる。円生寺を開設してまだ5年。同時に、心理療法の一つであるTA(交流分析)の教育機関「TA教育研究所」を創設した。二人の仲間とカウンセラー養成講座なども開いている。TAは、人間関係の中で生まれる思考・感情や行動を分析し、周囲との関係をスムーズにしていく。信仰を持っていても心の重荷を取り除きたくて、僧侶とカウンセラーの両方の道を選んでいる。
本格的なTAを学びはじめるのは、高校教員を経て会社社長をだった13年前だった。心のメカニズムに関心があったからだ。現在、アメリカのオークランドに本部のあるTAの世界組織ITAAの教育部門の教授メンバーである。
精神世界は神道、修験道、気功やチベッタン仏教を修行し、少林寺拳法は道場を開いて25年も経つ。なのに、40歳を過ぎてから、再度、仏門を目指した。土地の売買や銀行との交渉、マネーゲームを繰り返す日々。「このままではヤクザになってしまう」と不安は募っていた。バブル経済がはじけた頃、京都・種智院大学に編入学し、得度、大覚寺で修行し、阿闍梨になった。
力を入れているのは「デス・エデュケーション」(死の教育)だ。ワークショップを通じて、参加者は心の中の死や生と向き合う。仏教とTAの接点になる。
死ぬことを恐れてるのは、本当は死を考えていないから。死をしっかり見つめていれば、今日を精いっぱい生きることが出きる。
「死ぬこと」は「しかり生きること」につながる。そう語りかけている。
仏教は見えない世界を語り、信じることで救われる。TAは心の中を分析し、見える世界で生きる方法を身につける。
信仰と科学。二つは相反する世界だと思われている。でも、どちらも必要なのではないか。現実世界はどちらか一つでは足りないほど、複雑になった。二つの世界に橋を渡すのが自分の使命だと信じている。それが必要だと自らの人生で実感したのだ。
(平成10年6月15日読売新聞より)
1.毎日午前中は、加持祈祷のための時間です!9時からどうぞ!
2.カウンセリングは昼から受け付けています。
3.8日(大黒天尊)・18日(滝見観世音菩薩)・28日(不動護摩)は法要
を実施
4.密教ワークショップは隔月
5.子育て教室 とTAセルフ・カウンセリングは毎月第2月曜日
6.水曜の夜は密教瞑想「阿字観」クラスのために、あけてあります。
7.木曜日の午前中は、専門学校にTAとカウンセリングの講義に出かけてい
ます。
8.「元気になるためのTA」や「介護ヘルパーのための研修」をはじめ各種
ワークショップを開催しています。
国際TA協会(International Transactional Analyst
Association : ITAA)の認定資格を習得するためのコースも現在行っています。
(TA教育研究所の活動は安部朋子先生のところをみてください!) |