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上質人生大学公開講座 のりお君レポート

2007年5月
『 第 1 回 成瀬メソッド大阪リトリート合宿』

・・・成瀬 雅春 先生

・・・森 万葉 先生

 

今回の上質人生大学公開講座は 「成瀬メソッド大阪リトリート合宿」 です。 今回は会場が生駒山頂に近い山荘(名称:鬼っ子)ということもあり環境、景色共に素晴らしく、都会の喧騒を離れて身も心も新緑の風の中に解き放ち、思い切りリフレッシュすることができました。

 

  

 

成瀬 雅春 (なるせ まさはる) 先生
  ヨーガ行者、ヨーガ指導者。 12歳頃に「即身成仏」願望が生じ、今日までハタ・ヨーガを中心に独自の修行を続けている。1976年からヨーガ指導を始め、1977年2月の初渡印以来、インド、チベット、モンゴル、ブータンなどを数10回訪れている。
  『サンデー毎日』 (1983年5月1日号)のグラビアに「驚異の空中浮揚術」として8枚連続写真が掲載され一般に知られるようになった。さらに『週刊文春』(1988年4月21日号)に「空中大浮揚」として地上1メートルを超える写真が掲載された。空中浮揚以外にもシャクティチャーラニー・ムドラー(クンダリニー覚醒技法)や心臓の鼓動を止める呼吸法、ルンゴム(空中歩行)、系観瞑想法などを独学で体得している。2001年、全インド密教協会からヨーギーラージ(ヨーガ行者の王)の称号を授与される。アーカーシャ・ギリ(虚空行者)という修行名で毎年標高4000mのヒマラヤで修行を続けている。
  成瀬ヨーガグループ主宰。倍音声明協会会長。日本書経画協会理事長。朝日カルチャーセンター講師。

主要著書
  『キレイをつくるらくちんヨーガ』
  『 50歳からはじめるらくちんヨーガ』
  『オフィスでもできるらくちんヨーガ』
  『からだのお悩み解決!らくちんヨーガ』
  『仕事力を UPする!らくちんヨーガ』
  『ふたりではじめるらくちんヨーガ』(以上、中央アート出版社)
  『ハタ・ヨーガ』
  『呼吸法の極意 ゆっくり吐くこと』
  『クンダリニー・ヨーガ』 (以上、BABジャパン)
  『仕事力を 10倍高めるヨーガトレーニング』
  『仕事力を 10倍高める呼吸法トレーニング』
  『仕事力を 10倍高める瞑想トレーニング』(以上、PHP研究所)
  『 5分でできるスッキリ瞑想法』(日本実業出版社)など他多数。

主要ビデオ&DVD
  『ハタ・ヨーガエクササイズ』
  『ハタ・ヨーガアドバンス』
  『ヨーガ呼吸法上巻・下巻』 (以上、BABジャパン)
  『気持ち良くタバコがやめられる』(キュアー) など他多数。

 

 

 

森 万葉 (もり まは) 先生

成瀬ヨーガグループ広島支部 代表

 

 

 

 

 

 【1日目】

 「みなさん、こんにちは」

  会場の皆さんに挨拶をされた成瀬先生は、参加者各自に自己紹介を促しました。
  次いで助手である 森 万葉(もり まは)先生 が指導を担い、準備運動として足首回し、頭の上で両手を組んでの片足立ちなどの、ヨガ的体操が行われました。

  そのヨガ的体操における足首回しの際は、傍らに立つ成瀬先生より 「足首をたくさん回すことが目的ではなく、足首を回す際の筋肉の変化や、きれいな円を描けているかどうかの観察で自身の心の状態を把握することが目的ですし、それら全てを含めての足首回しなのです」 との言葉が投げかけられました。
  その他にも、寝た状態で頭上にて両手を組み、腰を左右に振った後、上半身を起こし、片足を曲げての前屈後、左右に上半身を倒すポーズや、うつ伏せ状態で息を吸いながら片腕と首を同時に上げるポーズ、前屈で上半身を反らし、両腕を床について片足を伸ばすポーズなど多彩なメニューが組み込まれ、最後は仰向けに寝てバランスをとる、 死者坐 (ムリタ・アーサナ) も行われました。

 尚、その際にも、成瀬先生から 「 身体の緊張を解くために感覚がなくなる程、自身の身体を観察するように」 との注意と、「そこまでして初めて ムリタ・アーサナが完成します」 とのアドバイスがありました。

 

 

 休憩を挟みつ、3人一組で行う呼吸法の実践も行われました。この実践は鼻から空気を抜く時の音を3人で確認し合う、というもので、この際は、息における空気の出入りをもっと深く意識するように、と、空気の出入りはできる限りゆっくりと行い、出入りがあたかもひとつの呼吸となるかのように行う旨、成瀬先生より指示がありました。

 また、平行して舌を上あごに付けて少し隙間をあける呼吸法、舌を完全に付けたまま頬との間の隙まで行う呼吸法の2種類も行われました。ここではグループごとにストップウオッチにて呼吸時間を計りつつ、「少なくとも女性は 20 秒、男性は 30 秒を越えるひと吐きを会得してください。またこの呼吸法は、普段の生活においても気分の重さや邪気を払うのに有効ですから、今後役立てるようにしてください」 とのお話がありました。

 引き続き、シバ神と手を繋ぐ瞑想 も行われました。

 「瞑想のひとつとして、インドにはシバ神をかたどった石を右手に掴み、そのまま手を上げ続ける修行や何もしゃべらない修行がありますが、それらの目的はシバ神と繋がる瞬間を体験することにあります。そこで今回は、ちょっとしたゲーム感覚ではありますが、それらの修行の一端を体験すべく、シバ神と手を繋ぐ瞑想を行ってみたいと思います。
 
最初に神様役を一人、右手をあげている人を一人、決めておきます。次いで各自目を閉じて、それぞれが思う神様をイメージしながら瞑想するのですが、神様役の人から右肩をトントンと叩かれた場合、その人は右手を上げ神様と握手しているイメージを持つようにしてください。続いて先に右手をあげている人が左肩を叩かれますので、そこでその方は神様役の方と交代してください。新しく神様役となった方は、あたかも下界を見下ろすかのごとく会場内を歩き回り、誰か一人を選び、その方の右肩を叩いてください。以降、先程の手順を繰り返し行います。
 
自分の後ろを神様役の方が歩いているとドキドキしますが、なるべく平常心でいるように心がけてください。この心持が瞑想修行の一環ともなりますので、できるだけ集中してください」

 このように成瀬先生がおっしゃると、会場内に皆さんが散らばり、鐘の音を合図にちょっと変わった瞑想が始まりました。やがて幾度も神様役の方が交代した頃、神様役を担う方はランダムに変わっているにも関わらず何故か同じ方が幾度も肩を叩かれる、という不思議な現象が起き始めました。

 それはまるで、何か目には見えないオーラのようなものに引き付けられているかのような光景でした…

 

 

 夕食後、プログラム初日の最後の締めくくりとしてナイト倍音声明が行われました。 倍音声明とは、多数の人と一緒に母音の発声と沈黙の状態を順番通りに繰り返す …といった単純なものですが、この単純極まりない行為に人間の意識を開放させる力が潜んでいる、チベット密教に伝わる瞑想修行のひとつなのです。しかも今回は会場が自然豊かな山の中に加え、辺りは静と静まり返った夜更けに行うのですから、私たちの心を揺さぶるにこれ以上のシチュエーションはないと思われる程でした。

 

 

 【 2日目】

 心地よい朝の空気に誘われて、合宿 2日目の朝はバルコニーにて朝陽に向かっての瞑想から始まりました。

 「まず、自分が大いなるものと繋がっているイメージを持ち、「世界で一番、ここが瞑想に適した素晴らしい場所である」 と思ってください。そうすることによって、本当にこの場所があなたにとってかけがえのない聖地となってゆきます」 と、成瀬先生。
  森から流れ出る鳥のさえずりが道標となり、森の精気が私たちの頭上に訪れてシャワーのように降り注ぎます。

 続いて、昨日に引き続き森先生の指導による体操が行われ、身体がほぐれたところで倍音声明の特別バージョン “寝た状態で始める倍音声明” が続きました。

 ここで一旦、朝食の時間となり、各自、腹ごしらえとしばしの休息に時間を費やします。そして次のプログラムとして森先生の指導の下、鬼っ子の裏山にてネイチャーゲームが始まりました。

 

 ネイチャーゲームとは 1979年、米国のナチュラリスト、ジョセフ・コーネル氏により発表された自然体験プログラムで、いろいろなゲームを通して、自然の不思議や仕組みを学び、自然と自分が一体であることに気づくことを目的としています。
  この、 ネイチャーゲームの目的である 「自然への気づき」 とは、五感で自然を感じ、心と体で直接自然を体験することによって、自然と自分が、一体であることを理解する点にあるのですが、この体験がヨガにおける自身の内面への気づきの呼び水にもなるのです。
  そこで、ネイチャーゲームの正式指導員でもある森先生が参加者にわかりやすく説明しながら、観察記入カードやビンゴカードなどを駆使して豊かな自然の持つさまざまな表情を楽しんでゆきました。
 そして この時の参加者の表情のなんとイキイキとしていたことか!皆、童心に帰られたかのようでした。

 

 

 引き続き行われたのが “ヒマラヤ修行” です。これは、裏山をヒマラヤ登山の行程に変えてしまう荒行です。

 鬼っ子の裏山自体は険しい坂や危険な足場は存在せず、むしろ穏やかで平均的な山の道だったのですが、成瀬先生はここを特殊な呼吸法を行いながら歩くことで、世界最高峰のヒマラヤの地へと変えてしまいました。
  その呼吸法とは足の運びと呼吸を合わせながら、 4歩分続けて息を吐いたら4歩分続けて吸う、5歩分吐いたら5歩分吸う、6歩分吐いたら6歩分を続けて吸う… といった風に続けての呼吸のリズムを徐々に伸ばしてゆくというもの。実際に行ってみると、最初の4、5歩リズム分の呼吸ではなんともないものの、10歩近くなると胸が締め付けられるほどの苦しさに襲われます。
  もちろん、自身の体力に応じて無理をせず、各自のペースで休息をはさみながらのウオーキングであることはいうまでもありません。

 ちなみに、この胸の苦しみは、成瀬先生が毎年修行に向かわれるヒマラヤでの高山病を伴う登山状態とかなり似ているのだそうで、本当に苦しくなったときの、たった 1歩足を前に踏み出す辛さには驚きを隠せませんでした。

 このようにして全ての参加者が自己の限界に触れた後、再度鬼っ子に戻り、 3人一組となってヒマラヤに登り着いたイメージで瞑想を行うことになりました。終わればグループごとに感想を述べ合い、昼食となりました。

 

 

 本合宿における最後のプログラムは、成瀬先生による舞瞑想の指導、実演です。成瀬先生はこのようにおっしゃいます。

 「人間は命ある限り動き続けます。これは身体のみならず、原子・素粒子レベルから見ても同じことです。その生の根本ともいえるエネルギーが思考を超えた動きを私たちにもたらすのです」

 このようにおっしゃった成瀬先生はその場で参加者に肩幅の足幅で立ってもらい、左右の踵、腰のひねり、胸、肩、首の動きを単独で動かすように指示をされ、その時々で自身の身体パーツごとの動きをハッキリと意識するように指導を出されました。

 「回転時に重心の安定しない人がおられますが、その場合は親指の付け根で立ち位置を決めると安定しますよ」

 「ご自身の身体の各パーツを動かすときは、必ず他の箇所をロックしてください。その意識にブレが出てしまうと、瞑想に入るのが難しくなりますので、必ずご自身の身体を入念にチェックしながら行うようにしてください」

 などのアドバイスが発せられる中、 3人一組のグループごとに音楽に合わせて各自自由に舞ってもらい、最後に感想を述べ合うように誘導された成瀬先生。舞いを終えた後の参加者は、頬が紅に染まるかのように上気しています。
 そして会場内が一息ついたところで、成瀬先生の舞瞑想があらためて披露されました。途中、音楽がうまく鳴らないトラブルがあったにもかかわらず、全く動じることなく最後まで舞い続けられた成瀬先生。まさに軸のぶれない素晴らしい舞瞑想でありました。

 最後に成瀬先生がおっしゃった言葉です。

 「舞瞑想は踊りではありませんので、振り付けは存在しません。今日はたまたま音源にトラブルがありましたが、そのようなことには全く構わず、また影響も受けません。なぜなら舞い瞑想とは決められた動きをトレースするのではなく、自身の内なる声に導かれた生なる衝動が動きを伴い意識を自身の内面へと導く、まさに瞑想そのものの行法だからです。また、このような私の内面の表現である舞瞑想に何かを感じ、受け止めていただけましたら、それは私にとっても単なる瞑想を越えた、この上ない喜びとなることでしょう。
 
この 2日間は本当に楽しい合宿となりました。またお会いできる日を心より楽しみにしております」

 

 

 ホロンPBIでは忙しい毎日の中では中々感じることの出来ないような「感動」や「体験」を皆様に味わっていただけるよう、各界のさまざまな先生のお話をホロンPBI主催の「上質人生大学公開講座」を中心に今後も充実したラインナップで展開してゆきたいと考えております。

 気軽な雰囲気の中で本当に気持ちの良い「体験」や「知識」に触れ合うチャンスなんてそうそうあるものではないですよね。これを機会に好奇心一杯の気持ちを鞄に詰めて、会場まで足をお運び頂ければ幸いと存じます。
  スタッフ一同、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

 それでは次回のホロンPBI主催の「上質人生大学公開講座」を楽しみにしていて下さいね。楽しいこと、不思議なこと、そしてあなたの人生にちょっとしたエッセンスを加えることが出来ること請け合いです。 どうぞご期待下さい。

 

 

特別付録
  恒例となりました、成瀬先生の服装ワンポイントチェック!

 今回の講座でも成瀬先生の服装にチェックすべきポイントを発見致しました。

ココ
 落ち着いた光沢を放つホワイトの生地と、波紋を思わせる線模様を散らしたシャツにキラリと光る小粋なボタン。この澄んだ瞳のような色合いを持つ青いボタンは、まるで強烈な太陽に照らされたインド洋の水面を彷彿とさせます。

 オシャレ!

 

 


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