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上質人生大学公開講座 のりお君レポート

2005年4月
咒(のろい・まじない)の不思議な効用〜般若心経講座〜
・・・石山 陽園 先生

 今回のバーチャルホロン大学公開講座は、石山 陽園先生による「咒(のろい・まじない)の不思議な効用〜般若心経講座」をお送り致します。

 「咒」…皆さんはこの言葉をどのように受け止められるでしょうか。好きだ、という方もいらっしゃるでしょうが、何やら怖そう、出来れば避けて通りたい、このような印象を持たれた方も少なくはないでしょう。
  やもすれば一見オドロオドロしい雰囲気の言葉ですが、実はこの言葉にはイメージとは裏腹の大いなる力が秘められていて、しかもその力は普段の生活に簡単に応用出来て、知らず知らずの内に人生の鼓動をも変えてしまうツールと成り得るならば…ほら、何やら興味をかき立てられては来ませんか。
 
  では今回の講座を担当して頂く石山先生の略歴を申し上げておくことに致しましょう。


 【 石山 陽園 先生 】
 真言密教の僧侶であり、真言宗 円生寺の住職(enshoji@mac.com)。同時にTA(交流分析)心理療法家でもあります。TAの本場・アメリカでの認定試験に英語でのコミュニケーションを踏まえた上でパス。以後、日本TA界においてトップクラスに位置付けされ、今日に至ります。現在国際TA協会教授。


 今回も会場にご用意させて頂いた席数がいっぱいとなる盛況ぶり。しかも参加者の男女比率が半々というところに片寄りのない石山先生の人柄が感じられます。
  さて壇上に立たれた石山先生は、会場の参加者一人一人に今日の講義を聴きに来た動機などを質問されました。一人一人と和やかに気持ちを噛み締めるように優しく言葉を交わされます。


 「私は仏の道に仕える者ですので、まずは般若心経を皆さんと一緒に唱えてみたいと思います」
 そう話された石山先生は、般若心経が書かれた資料を配布し、会場の皆さんに語りかけました。
 「さぁ皆さん、私と一緒に般若心経を唱えてみましょう」
 手渡された般若心経の漢字全てに「振り仮名」がうたれているので、声を出して読むになんら差し支えはありません。般若心経を読み上げる皆さんの声もよくまとまっていました。

 「とても素晴らしいお経でした。ところで般若心経にはどのような意味が込められているかお分かりになりますか?漢字だらけでゴチャゴチャして一見難しそうに見えますが、意外に書いてあることは至極単純なんです。いいですか?かいつまんで話せばこうです」

 石山先生の屈託のない笑顔に会場全体が引き込まれてゆきます。

 「本来人生は苦なのです。何故なら人は能力を使い切ってこそ快楽を感じる存在なのですが、普段の生活においては全力を出る機会などほとんどないので不快に感じてしまう事が多いのです。しかもその先に潜む「死」から逃れる事も出来ません。そういった意味で人生を突き詰めると苦だと言えるのです。
 苦には集(執着心)がまといます。ならばそれを滅すれば良い、それが道だ…この考え方から般若心経には苦集滅道という言葉が明記されているのです」

 と話された石山先生は、ここで一人の女性を指名されました。

 「ここに火のついたライターがあります。(ライターの火を消して) ほらっ、火は何処にいったのでしょう?」問われた女性は小声で2、3返事をしましたが、明確な答えは導き出す事は出来ませんでした。

 「すいません、意地悪な問題で(笑)。実は火というモノは物質ではなく、物質が燃えている状態なので 「何処にいった」 というのは愚問なんです。ココで大切なのは火は物質ではなく状態を表しているという事なんです。
 同じような例を出すと野球も野球というプレイをしている状態を指しますね。物として考えられるモノは同時に状態として捕らえる事が出来る。だから、樹の枝も机もそして私達自身も原子、分子が集まった状態と言えるのではないでしょうか…というのが、般若心経で言っている 「空」 という概念そのものなんです。
 長い長い歴史の先端でたまたま私が私の状態であり、やがてその状態は解消され、元の状態に戻ってゆく。つまり宇宙に生まれ、宇宙に返るという事ですよ」

「世の中の問題はその場所にはなく心の中にあります。何故ならば問題は感じている人の心の中にあるからです。つまり心の感じ方が問題として認識するかどうかの分け目ですから、全てを固定化するような考え方は不幸を永遠のモノとしてしまう温床となってしまうのです」

 「お金が大切なのではなく、お金と交換するお米や水が大切なのです。欲しいモノが明確になれば行動を取ることが出来ます。
  例えば、私はお金がないから不幸なんです。お金さえあれば今夜一杯飲めるのに、みたいな事に悩んでいたとします。私ならばどうするか?答えは知り合いに電話すればいいのですよ(笑)。
  友達ならば今夜の一杯ぐらい飲ませてくれるでしょう。お金がなくて不幸なのではなく、飲めないから不幸だと感じている事に気付けば良いのです」

 ここで石山先生は会場の皆さんを2人一組とし、お互いが 「私は私を癒す人です。あなたはあなたを癒す人です」 と言い合うように指示を出されました。しばし会場内に言葉が溢れ、皆の顔にイキイキとした表情が灯りました。

 「自分を癒す力は自分自身が持っているのです。私には力があるんだと思わない事には何も始まりません。上記全ての事柄は般若心経に書かれているので、般若心経を唱える事はこれらを心に刻む事につながります。
 恐怖心は未来に対して感じるものですから、そう思わなければ現在が安楽になるでしょう。また、恐怖心は怒りにもつながりますが、感情から発生する怒りは10分も続きません。もし四六時中怒っている人がいるならば、その人は思考で怒っているのです。般若心経はあなたが思っている事が完成したと思いなさいと述べています。怒りの思考者には怒りの人生が完成するのです。
 逆に上手くいってる時は上手い事を思っているものです。だから上手くいかない時は必死になって上手くいくように思いなさい。その為のスイッチとして般若心経の気に入ったフレーズを咒として使って下さい。そうすれば自身の気持ちを簡単にコントロールする事が出来るでしょう。

 私は幸せになれるでしょうか、と不安になった時には 「なれる」 と思って下さい。そして手始めに隣の人に笑いかけて下さい。全てはそこから始まります。それも難しいなら 「今日の石山の講義は面白かった!」 の一言から始めて下さい。決して 「面白くなかった」 と言わない事から幸せへの一歩が始まるのです(笑)。」

  ホロンPBI主催のバーチャルホロン大学公開講座では、今回も大好評であった石山先生の「般若心経」の講座を、今後も重ねてゆきたいと考えております。講座に参加され、当日の空気を肌でお感じになった方、または今回のレポートで初めて「般若心経」の文字をお読みなった方まで、率直な皆さんのご意見をお聞かせ下さい。今後の講座の参考にさせて頂きます。

 ホロンPBIでは忙しい毎日の中では中々感じることの出来ないような「感動」や「体験」を皆様に味わっていただけるよう、各界のさまざまな先生のお話をホロンPBI主催の「バーチャルホロン大学公開講座」を中心に今後も充実したラインナップで展開してゆきたいと考えております。
 気軽な雰囲気の中で本当に気持ちの良い「体験」や「知識」に触れ合うチャンスなんてそうそうあるものではないですよね。これを機会に好奇心一杯の気持ちを鞄に詰めて、会場まで足をお運び頂ければ幸いと存じます。
 スタッフ一同、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

 それでは次回のホロンPBI主催の「バーチャルホロン大学公開講座」を楽しみにしていて下さいね。楽しいこと、不思議なこと、そしてあなたの人生にちょっとしたエッセンスを加えることが出来ること請け合いです。 どうぞご期待下さい。


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