上質人生大学

特別講座レポート

2008年11月
ご存じですか、三つの領域!「自分の領域」・「他人の領域」・「神仏の領域」
石山 陽園 先生

皆さん、こんにちわ。今回の上質人生大学公開講座レポートは、「ご存じですか、三つの領域!「自分の領域」・「他人の領域」・「神仏の領域」」 をご案内いたします。

講師は、「語り口が面白すぎる」と大好評の石山陽圓先生!!先人の知恵を現代的な表現によって具体的に分かり易く語られるお話は必見です。

 

 

 

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石山先生からのメッセージ

「自分自身に対しては自発性(自由)と責任」を持ち、それ以外においては神仏へ「ゆだねる(支配を明け渡す)」とはどういうことか?

この世における、他人の領域と神仏の領域を明確にし、自分については「自律」を発達させる。

真言密教にはこれらを体験するプログラムとカリキュラムがあります。

「人の人生を変えるための密教」に触れてみませんか。もちろん「良きにつけ、悪しきにつけ」変えるのはあなたです

 

 

 

isiyama.jpg石山 陽園

真言密教の僧侶であり、真言宗 円生寺の住職(enshoji@mac.com)。同時にTA(交流分析)心理療法家でもあります。TAの本場・アメリカでの認定試験に英語でのコミュニケーションを踏まえた上でパス。以後、日本TA界においてトップクラスに位置付けされ、今日に至ります。現在国際TA協会教授。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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081110_isiyama_01.jpg講座冒頭、壇上に立たれた石山先生は、会場の参加者一人一人と和やかに目線を合わせられ、気持ちを噛み締めるように優しく言葉を交わされました。

「(壁時計を見ながら)これからの 2時間、どんな話があったらいいかなぁ~と皆さんは思われますか」

石山先生の問いかけに様々な経歴の方々が心の中を話されます。そして、聞き手である石山先生が屈託のない笑顔と阿吽の呼吸でうなずかれると、会場全体が徐々に石山先生の世界へと引き込まれてゆきます。

 

 

 

 

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081110_isiyama_02.jpg石山先生は諭すように話されます。

「自分のテリトリーとしての “範囲” は自分の思い通りになりますが、自分の範囲以外は思い通りになりません。 ですから 「コミュニケーションが苦手です」 という人は大変なんです(笑)」

 

「密教には三力と呼ばれる3つの領域が存在します。それは “わたしの領域” “あなたの領域” “神仏の領域” と呼ばれるものです。そして、この3つを繋ぐものが今でいうコミュニケーションの類だとお考えください」

 

「わたしの領域とは文字通り、自分自身の範囲のことで、“以我功徳力” と呼ばれます。逆に、あなたの領域というものは自分以外の “あなた” のことで、例えばわたしが 「あなたは仕事をすべきだ、幸せになって欲しい、時間を守るべきだ、もっとしっかりと自己管理をすべきだ」 などと考えると、それは既に “わたし” が “あなた” の領域に踏み込んでいるといえるのです」

「そして、最後が神仏の領域と呼ばれるもので、これはわたしやあなた、その他の誰にも手に負えないものを指し “如来加持力” と呼ばれております。こういった神仏の領域というものは 「この世(現実)」 を意味しますので、宇宙のルールと言っても差し支えないものです。 「現実」 を神仏というのは 「神仏の領域」 が世の中を支配しているからなのですね。

地震、洪水、戦争、あるいは自分はいつ死ぬのだろうか、などといった考えは、神仏の領域です。もしもわたしが頭の中で神仏の領域に踏み込めば、結果としてわたしは自分自身から離脱し、「なぜわたしの人生はうまくいかないのだろう」 といったことに思い悩むことになります。

つまり、「煩悩(ストレス)」 のほとんどは、頭の中で自分以外の 「領域」 に干渉しようとしたときに生じるものだといえるのです」

そして、石山先生は一呼吸おいて次の一言を述べられました。

3つの領域を理解して 「自分の領域」 が守れるようになれば、想像もつかないくらいの自由があなたの人生に訪れることでしょう」

 

 

 

3つの領域を守り、自身の人生を豊かにする秘訣が密教には伝わっています。それは

「自分で考えなさい」 です」

「その場合のコツとしては 「如来像を信じて自分で考える」 ということです。その考え方は判断を求められるあらゆる局面で、あなたがどういう行動をとるのが一番効果的かということをあなたに教えてくれることでしょう」

 

 

 

081110_isiyama_03.jpg「経典は次のように述べています」

「自分の短所に気づいた時、その短所だけを取り出してはなりませんし、かといって長所とバランスをとろうとしてもいけません。弱み、強みを明らかにして相殺するのは、一見、理にかなっているようですが、残念ながら 「幸せ」 を築くことには繋がりません。

弱みを明らかにした人の人生には疑惑や対立が増え、結局、報われないものとなるでしょう。

自身の弱みを見つけだし、はっきりと定義すればその弱みに大きな力を与えることになります。弱みはしばらく舞台の袖に隠れているかもしれませんが、いつなんどき陰から飛び出してきて、楽しみを台無しにしてしまうかもしれません。

弱みに気付いたら、それを自身の強みの一部としてとらえ直すのです。例えば、「私はせっかちではない、熱心なのだ」 「視野が狭いのではない、集中型なのだ」 などというように。

最初はちょっとヘンに感じられるかもしれませんが、実は極めて賢い選択だということがすぐにわかることでしょう。

これが 「煩悩即菩薩」 そのものだと、経典は述べているのです」

 

 

 

「人は皆 「如来像」 なのです。自分の中に 「神仏」 を持っています。つまり誰でもこの身のままで如来になれる可能性を持っているということなのです。「仏」 というのは理想の存在ですから、理想の存在としてこの世を生きるのです」

 

「成功者といわれる人は、各々が各々の人生の中で理想のイメージを作り上げる方法を見つけているのです。自分の弱みを強みの一側面としてとらえることで、不都合に目をつぶることなく、全ての情報を使って理想(如来)のイメージを作り出すことができます。

こうして理想のイメージはより強く、たくましいものとなっていきます。ここに至り、以降どんな弱みを新たに発見したとしてもそれらは次々と強みの糸へと形を変えて、より一層の理想イメージとして織り込まれていくことでしょう」

 

 

 

 

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081110_isiyama_04.jpg話術に長けた石山先生の口調に会場は魅了され続けます。とはいうものの楽しい時間はアッという間に過ぎるもの。終了時間が迫ってきたことに気付いた石山先生は、本講座を締めくくるに当たり次のように述べられました。

 

「人の欲望は認識で決まります。認識したことのないものを欲することはできません。ではその認識をどのように行うか?が大切になってきますね。

その答えは 「照見五蘊皆空、度一切苦厄」 にあります。細心の注意で人生を認識してください。そして生き方をシンプルに」

「自分を取り戻す時間をみなさんはお持ちですか。満月を見て “美しい” と感じるだけで自分を取り戻すことができますし、そうなって初めて他人に思いを寄せることができるのです。また、そうでないと他人とのコミュニケーションなんてできる訳がありません。

“誰かのために” を感じる生き方がどうやら人間には必要なようです。自分自身に興味を持ち、他人に興味を持ち、周りの全てに興味を持つ。何かを行動し、自分がにこやかにしていることが周囲に、そして世界に影響を与えています。すなわちそれが “即身仏” ということになるのでしょう」

 

 

 

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