上質人生大学

特別講座レポート

2009年7月
死なないカラダ、死なない心
成瀬 雅春(なるせ まさはる)先生

成瀬先生が今年初めに出版された、「死なないカラダ、死なない心」(講談社)をベースに、誰もが避けては通れない“生と死”をテーマとして取り上げました。

ヒマラヤでの修行や、ご自身の体験を丁寧に重ねられたヨーガ行者ならではの繊細なお話をレポートします。

 

 

 

i-naruse.jpg成瀬 雅春 (なるせ まさはる) 先生

ヨーガ行者、ヨーガ指導者。12歳頃に「即身成仏」願望が生じ、今日までハタ・ヨーガを中心に独自の修行を続けている。1976年からヨーガ指導を始め、1977年2月の初渡印以来、インド、チベット、モンゴル、ブータンなどを数10回訪れている。

『サンデー毎日』(1983年5月1日号)のグラビアに「驚異の空中浮揚術」として8枚連続写真が掲載され一般に知られるようになった。さらに『週刊文春』(1988年4月21日号)に「空中大浮揚」として地上1メートルを超える写真が掲載された。空中浮揚以外にもシャクティチャーラニー・ムドラー(クンダリニー覚醒技法)や心臓の鼓動を止める呼吸法、ルンゴム(空中歩行)、系観瞑想法などを独学で体得している。

2001年、全インド密教協会からヨーギーラージ(ヨーガ行者の王)の称号を授与される。アーカーシャ・ギリ(虚空行者)という修行名で毎年標高4000mのヒマラヤで修行を続けている。

成瀬ヨーガグループ主宰。倍音声明協会会長。日本書経画協会理事長。朝日カルチャーセンター講師。

 

 

主要著書

『キレイをつくるらくちんヨーガ』

50歳からはじめるらくちんヨーガ』

『オフィスでもできるらくちんヨーガ』

『からだのお悩み解決!らくちんヨーガ』

『仕事力をUPする!らくちんヨーガ』

『ふたりではじめるらくちんヨーガ』(以上、中央アート出版社)

『ハタ・ヨーガ』

『呼吸法の極意 ゆっくり吐くこと』

『クンダリニー・ヨーガ』(以上、BABジャパン)

『仕事力を10倍高めるヨーガトレーニング』

『仕事力を10倍高める呼吸法トレーニング』

『仕事力を10倍高める瞑想トレーニング』(以上、PHP研究所)

5分でできるスッキリ瞑想法』(日本実業出版社)など他多数。

 

主要ビデオ&DVD

『ハタ・ヨーガエクササイズ』

『ハタ・ヨーガアドバンス』

『ヨーガ呼吸法上巻・下巻』(以上、BABジャパン)

ビデオ『気持ち良くタバコがやめられる』(キュアー)など他多数。

 

 

 

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090720_naruse_01.jpg「みなさん、こんにちは」 会場の皆さんに挨拶をされた成瀬先生。笑顔で参加者の顔を確かめ、長年にわたるインドでのヨーガの修行で得られた生から死についての主観を次のように述べられました。

「人間卒業とは、解脱のことであります。インドにおけるヒンドゥー教徒にとって輪廻は嬉しいことではなく、早くその輪から抜け出したいと願っているのです」 

 

 

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死は怖いもの・・・普段、何気なく感じているテーマに話は及びます。

「人間はわからないことに対して恐怖を感じます」

「例えば、ホラー映画は作り物なので怖くはありませんが、突然、この部屋が真っ暗闇になったとしたら怖いでしょう。その怖さは想像が及ばないことが原因なのです。

それは死も同じこと。 “死” というものが何か得体の知れないものだから怖いのです。しかし、瞑想やヨーガを重ねることによって、死のイメージを理解することができれば、死は怖いものではなくなってくるのです」

「死は一度きりのチャンスですから、ベストの状態で挑みたいですね(笑)」

 

 

 

090720_naruse_02.jpg成瀬先生は、“死” だけではなく、“生” についても語られました。

「遺伝的、生物学的に何年生きられようとも、充実して生を謳歌しなければ意味はありません。充実した生を会得する一つの方法として、私は瞑想をお薦めします」

「私たちが生きるこの世界・・・それは宇宙そのものですが、その宇宙の果てに行ってみたくはありませんか。宇宙の果てがどんなに遠かろうとも、一瞬でたどり着く方法がヨーガにはあります。それが瞑想です」

「瞑想するには何か一つテーマを決めて行うと良いでしょう。目を閉じて、まぶたの内側の左側を見てください。すぐにまぶたの裏側の模様が変化したことに気付くでしょう。変化を感じたら、次はその模様までの距離を感じてください。距離感がつかめたら、次はその模様の向こう側を見てください。

そして、次にその奥、そして、またその奥・・・と続けていくとやがて宇宙の果てにたどり着けますし、場合によっては宇宙の果てのさらにその先に行けるかもしれません。「そんなの無理です!有り得ない!」 と思われる向きは常識や知識に捕らわれ過ぎています。

物事を素直に、且つフラットに感じる・・・それが大切なことなのです」

 

 

 

参加者に瞑想を指導された際の成瀬先生は、手にした鐘の音にて開始、終了を告げておられましたが、そこでも興味深いお話が・・・

「今回、鐘の音にテーマをしぼって瞑想をお薦めした私が会場内を歩きまわったことには意味があります。皆さんは目を閉じて瞑想されながら 「音が私の前を横切ったな・・」 などと感じられたことでしょう。しかし、そう思われた時点で “音を聞く” という行為からは外れています。ただ純粋に音を聞く、は単純なようで奥深く難しい行為ですが、こういった集中力を伴う行動は、生への充実感をぐんと高めてくれるのです」

 

 

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090720_naruse_03.jpg講座終了時間も迫り、参加者からの質疑応答も終えた今、最後を締めくくるべく、成瀬先生が話しをされました。

「イメージと意識の違いは、例えば無重力空間を意識はできませんが、イメージはできるということに表されています。大切なのは見るよりも感じること、つまり “体感=実感の有無” がキーワードなのです。

瞑想は見ずともイメージから体感へとつなげていける素晴らしい方法です。その体感をもって“生” を知り、“死” を知り、結果、自分を知り尽くすのです。

私たちはそれを経て初めて人間としての勉強を終え、輪廻を抜け、生まれ変わる必要のない存在へと到達できることを是非ご理解いただきたいと思います」

 

 

 

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ホロンPBIでは忙しい毎日の中では中々感じることの出来ないような「感動」や「体験」を皆様に味わっていただけるよう、各界のさまざまな先生のお話をホロンPBI主催の「上質人生大学公開講座」を中心に今後も充実したラインナップで展開してゆきたいと考えております。

気軽な雰囲気の中で本当に気持ちの良い「体験」や「知識」に触れ合うチャンスなんてそうそうあるものではないですよね。これを機会に好奇心一杯の気持ちを鞄に詰めて、会場まで足をお運び頂ければ幸いと存じます。

 

スタッフ一同、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

 

それでは次回のホロンPBI主催の「上質人生大学公開講座」を楽しみにしていて下さいね。楽しいこと、不思議なこと、そしてあなたの人生にちょっとしたエッセンスを加えることが出来ること請け合いです。どうぞご期待下さい。

 

 

  

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特別付録
090720_naruse_04.jpg 今回の講座では、会場に成瀬先生がご自身の修行として 108回マントラを唱えながら作られたマーラー が展示販売されていました。

特別に作られたマーラーには全て通しNo.がつけられ同じ番号のものは存在しない貴重なもの。

成瀬先生は 「ヨーガの修行時に使用して欲しい」 と述べておられました。