上質人生大学

特別講座レポート

2009年4月
こころ笑う
満仲 雄二(みつなか ゆうじ)先生

mitunaka.jpg【講師プロフィール】

満仲 雄二(みつなか ゆうじ)先生

1970年代、イタリアで東西文化のアイデンティティ統合を目指し、結果、以心伝心をテーマとする。その後、熊野玉置山に 「自然の理」 を学び、環文化計画として事業が循環する 「環の仕組み」 による以心伝心システムを提案、開発。

21世紀型循環社会実現への統合的経営意識やコンサルティングの指導を実施。「熊野塾」 の公開講座や千利休物語 「花は野にあるように」 公演プロデュース等、多岐に渡る活動を実施している。

 

 

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0904022_mitunaka_01.jpg「みなさん、こんにちは」 満仲先生が会場のみなさんに挨拶をされました。

 

「山笑う、とはどういうことか分かりますか」 との問いかけから今回の講座は始まりました。

 

 

 

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 「実は、“山が笑う” とは、季節を表している言葉なのです。 “春の山” は、“淡く笑う”。 “夏の山” は、蒼翠(そうすい)で “山滴る(したたる)”。 “秋の山” は、“山粧う(よそう)”。 冬の山は“山眠る”。  どうです? 一年を通じた山の表情が込められた言葉だとは思いませんか(笑)」

 

 「笑うは “口” と縁が深く、それは “笑” を見ればわかります。 “笑う” という漢字は、元々 “■(【注】 くさかんむり の下に口、夭を並べた漢字。常用漢字にはございません)” という文字が “笑” に変化したものですが、この くさかんむり との構成を見比べればお分かりのように、“笑” の成り立ちには “草” と “口” が関係しているのです。

通常、野原を見渡せば、植物とは “草(=葉)” から “蕾(つぼみ)” が生まれ、その “蕾” が “割れて(崩れて)” 花が咲きます。 これを人間に当てはめると固い表情の “顔” が崩れ、口が開いた状態が “笑顔(破顔)” だといえるでしょう」

 

0904022_mitunaka_02.jpg 「“咲” は “笑” との たけかんむり 下の構成が似ていますが、それは “口が開くことは、蕾が開き、花が咲いたことと同意義である” ことを意味しています。 なぜなら くさかんむり が化けると “花” となり、“咲く” → “裂く” → “割く” という発音から “咲く、とは、割れて裂けること” すなわち “花=咲く=割く=顔が割れて心が開口した状態=笑顔” といった意味が込められていることからもお分かりになると思います」

 

「蕾と似たものに “芽” がありますが、芽とは “草(くさかんむり)の牙” と書き表されます。 獣の牙を見れば一目瞭然ですが、通常、口内の牙は、噛み合っていますね。この “噛み合っている状態” は、動物の牙のみならず植物の芽の場合も同じで、芽をクローズアップしてみると、芽鱗(がりん)と呼ばれる葉の変形物によって “噛み合い” を形成しており、その噛み合った芽鱗の先端が割れて芽は成長するのです

 

0904022_mitunaka_03.jpg「これら “山が笑う” から “笑顔と口” “花が咲く” “蕾が割れる” “芽の先端” といった要素は、全て “目に見える世界” の話であり、そこには一厘の花に託す想い、すなわち “花心一如” があります。

一厘の花のように心を和ませる想いとは、お互いが仲良く敬う清らかさと共に、何事にも動じない心をも持つ、すなわち “実を結ぶ” 願いが込められているのです。

このような言葉には楽しさを表現する効果と並行して、その裏に自由な精神の大切さが秘められていることを決して忘れてはなりません」

 

 

 

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0904022_mitunaka_04.jpgここで、一息つかれた満仲先生はさらにお話を続けられます。

「“目に見える世界” の下には当然、目に見えない世界 “根っこの世界” が存在します。 それは今回のテーマである “笑う” の世界でいえば、“下笑む(したえむ)” という言葉につきるでしょう。

この “下笑む” とは心中は明るくありながらも、その感情を表には出さない状態を指す言葉です。 通常、私たちがよく目にする言葉 “微笑む” とは嬉しい感情が表に出ている状態を指しますが、下笑むは表には出ずとも相手には良い印象が伝わっている状態(忍咲ともいいます)を表現しています。

こういった “見えないけど伝わる” 大切さは、さもすれば目に見える表現の陰に埋もれてしまいがちですが、目に見える行為も、目に見えない行為もどちらも等しく大切な意味を持っていることを常に意識してもらいたいと思います」

 

 

 

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0904022_mitunaka_05.jpgこのようにゆっくりと且つ分かりやすく、そして時折、笑顔を交えながら “笑うことの大切さ” を話される満仲先生。今回の講座では下記のお話にて本テーマを締めくくられました。

「根っこの世界はなかなか目に触れることがありませんが、そこには “根幹” “根本” “根源” “根性” といった言葉が存在しています。原則として根がなければ地上のものは枯れてしまいますが、逆に根があれば何度でも再生することが可能です。根と芽の先端は繋がっていることを肝に銘じてください」

 

「根っことは潜在意識の世界でもあります。フト思うことが根っこと繋がっていれば、それは潜在意識の無限の力を発現させる原動力となります。自心の環境をデザインする方法のひとつに “笑う” があります。いつも素直で暖かい笑顔を持ち、そして明日には明るく咲くであろう一輪の花に託す想いで心に花を咲かせ、笑門来福の願いを持って今の自分を脱皮し、お互いに幸せな人生を手に入れようではありませんか」

 

 

 

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ホロンPBIでは忙しい毎日の中では中々感じることの出来ないような「感動」や「体験」を皆様に味わっていただけるよう、各界のさまざまな先生のお話をホロンPBI主催の「上質人生大学公開講座」を中心に今後も充実したラインナップで展開してゆきたいと考えております。

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スタッフ一同、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

 

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