2009年3月
ナノ・ヨーガ
成瀬 雅春 先生
今回の上質人生大学公開講座は 「 ナノ・ヨーガ 」 です。
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インド政府からも招聘される日本のヨーガ界の第一人者成瀬雅春師の真骨頂 「ナノ・ヨーガ」 の登場です。
30年以上のヨーガ指導歴を持つ成瀬師の技法はもともと他に類をみない繊細さが特徴ですが、その繊細なヨーガを徹底的に追求したのが今回ご紹介する 「ナノ・ヨーガ」 です。
ナノ(10億分の1)の繊細さで自分自身を視察する手法は、日常の仕事や暮らし方を事実上クラスアップさせていく確実な技法として実践的に活用できることでしょう。
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【成瀬 雅春 (なるせ まさはる) 先生 】
ヨーガ行者、ヨーガ指導者。12歳頃に「即身成仏」願望が生じ、今日までハタ・ヨーガを中心に独自の修行を続けている。1976年からヨーガ指導を始め、1977年2月の初渡印以来、インド、チベット、モンゴル、ブータンなどを数10回訪れている。
『サンデー毎日』(1983年5月1日号)のグラビアに「驚異の空中浮揚術」として8枚連続写真が掲載され一般に知られるようになった。さらに『週刊文春』(1988年4月21日号)に「空中大浮揚」として地上1メートルを超える写真が掲載された。空中浮揚以外にもシャクティチャーラニー・ムドラー(クンダリニー覚醒技法)や心臓の鼓動を止める呼吸法、ルンゴム(空中歩行)、系観瞑想法などを独学で体得している。
2001年、全インド密教協会からヨーギーラージ(ヨーガ行者の王)の称号を授与される。アーカーシャ・ギリ(虚空行者)という修行名で毎年標高4000mのヒマラヤで修行を続けている。
成瀬ヨーガグループ主宰。倍音声明協会会長。日本書経画協会理事長。朝日カルチャーセンター講師。
【主要著書 】
『キレイをつくるらくちんヨーガ』
『50歳からはじめるらくちんヨーガ』
『オフィスでもできるらくちんヨーガ』
『からだのお悩み解決!らくちんヨーガ』
『仕事力をUPする!らくちんヨーガ』
『ふたりではじめるらくちんヨーガ』(以上、中央アート出版社)
『ハタ・ヨーガ』
『呼吸法の極意 ゆっくり吐くこと』
『クンダリニー・ヨーガ』(以上、BABジャパン)
『仕事力を10倍高めるヨーガトレーニング』
『仕事力を10倍高める呼吸法トレーニング』
『仕事力を10倍高める瞑想トレーニング』(以上、PHP研究所)
『5分でできるスッキリ瞑想法』(日本実業出版社)など他多数。
【主要ビデオ&DVD】
『ハタ・ヨーガエクササイズ』
『ハタ・ヨーガアドバンス』
『ヨーガ呼吸法上巻・下巻』(以上、BABジャパン)
ビデオ『気持ち良くタバコがやめられる』(キュアー)など他多数。
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「みなさん、こんにちは」 会場の皆さんに挨拶をされた成瀬先生。笑顔で参加者の顔を確かめ、次のようにおっしゃいました。
「まずは首をゆっくりと2桁秒かけて回してみましょう」 唐突とも思える指導にも関わらず、会場内は真剣な雰囲気で満たされています。
「首を回したときに感じるひっかかりを意識し、その部分を大きくスムーズに回すように引き続き首を回してください」
「大切なのは内面の観察です」
「次に目を閉じてください。」
「目を閉じたら何も見えないというのは間違いです。目を閉じた世界にも何かしら明るさとか模様などの見えるものがあるはずです。 “何かを確認できる” ことは見えているということ。そこがナノ・ヨーガの大切なポイントなのです」
「瞼を閉じながら目の前10cm、50cm、1m先を感じるようにしてください。何か違いがあるはずです。その違いを感じたなら、更に遠くにあるものを、次に10cmより近くにあるものを感じてください。見る場所全てに何か違うものがあるはずです。ナノ・ヨーガがもたらす瞑想は、より遠く、より近くを見つめることができればできるほど、その頻度に応じて深くなってゆくものです」
「次に足を前に伸ばして足首を回してください。 … どうです?首の時と同じようにどこかひっかかる箇所があるでしょう。それを自覚できたら、次は足首で真円を描く作業に挑戦し、その過程で自分自身がどのような状態になっているかを観察してください。」
「今から3人一組になってください。そして1人が足首のみ、親指のみの順で回し、残り2人がその動きを観察してください。」
しかし、聞くは易し、行なうは難しの行為に、会場内のあちらこちらから 「できないよ~」 の声と笑い声が沸き起こりました。
「手首の付け根にコインをのせ、手首に至る腕の動きを固定しつつ手首のみを回してください」
「手首を回し胸に引き寄せ、手の平を上に向けた状態で、二の腕だけを動かしてください」
次々と課題を出し、その都度内面を観察するように指導される成瀬先生。
繰り返されるナノ・ヨーガの回数こそ、内面観察の大切さを物語るバロメーターです。
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参加者の皆さんに床の上に仰向けに寝るように指導された成瀬先生。次いで床に触れている背中の重心点を探るように問いかけます。
「ここから先は細かい動きのコントロールに全意識を使います。先ず、左の肩甲骨(けんこうこつ)に重心の中心ポイント移動させます。次いで右の臀部(でんぶ)→右の肩甲骨→左の臀部→右腕・前腕部→左・ふくらはぎ→左腕・前腕部→右・ふくらはぎ→右足かかと→右手の甲→左足かかと→左手の甲、という順で重心位置を移動させてください。
上記の動きは、真剣に行えば行うほど身体のコントロールに繊細さが要求され、繊細レベルに比例して研ぎ澄まされる意識の集中度も増してゆきます」
次に両手を合わせ、親指をつけたまま人差し指を離すなど、一部の指をつけたまま他の指を離す、又は離したままつける等の動作を繰り返します。時を置かずして会場内の時間が止まり、やがて呼吸の音さえ聞こえなくなりました。その静けさたるや耳が痛い程です。そして成瀬先生の指示に従い、最後は両手の親指と人差し指の組み合わせに戻りますが(チェノイン)、そこで極限の隙間で両指を離す (文字通り “ナノ” ) よう指示された成瀬先生。最後の差後まで内面の観察を指導されるのです。
「閉じた目から、徐々に開ける準備をしてください。そして瞼の裏が開く直前の明るさに意識を合わせます。この時、左右の瞼をできる限り同スピードでゆっくりとスライドさせます。瞼が開く瞬間、粘膜で上下の瞼は結び付いていますが、それを震わせることなく、且つパカッと開けることもなく静止に近いスピードでなめらかに、そして同時に瞼を開けるのです。それができれば次は、右と左を別々のスピードで開けてみてください」
ここにもナノ・レベルの身体コントロールと内面観察が要求されていることを、参加者の皆さんは体験されておられました。
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顕在意識、無意識、両者に否応なくアクセスし続けたナノ・ヨーガは、あっという間に終了時間を迎える段となりました。
「最後に目を閉じてください。そして息を吐きながら心臓の鼓動を意識します。続いて眉間に意識を向けながら息を吸ってください。このように呼吸のリズムに合わせて心臓と眉間の交互に意識を集中させます。そのまましばらく続けていると心が落ち着き、意識の澄んだ状態になってきますので、そのような実感を得られたならば、呼吸に伴う空気流れが身体内のどこを通過しているかを知覚できるよう意識してください。
次いで、口腔内の空気を全部出し切り、口の中を真空に近い状態を保ちつつ、通常の呼吸を10回行えば終了です。
繰り返し述べてきましたが、ナノ・ヨーガに伴う内面の観察行為にこそ自分自身を知る扉が隠されていますので、観察は常に繊細、慎重に行ってください」
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今回の講座は 4時間という長丁場でしたが、最後の最後まで会場の緊張感が途切れることなく充実した時間を堪能することができました。これも成瀬先生のご指導の下、参加者の皆さんが真剣にナノ・ヨーガに取り組んだ結果なのでありましょう。
そして講座終了時間も迫り、参加者からの質疑応答も終えた今、今回のナノ・ヨーガ講座の最後を締めくくるべく、成瀬先生が声をかけられました。
「ナノ・ヨーガとは自身の内面を極限まで詳細に客観視する作業であります。 “思う” だけではダメなのです。細胞に宿る意識のかけらまでも観察してください。
ナノ・ヨーガがもたらす瞑想体験とは自分を知り尽くすことに他なりません。世間一般にいわれる “悟り” や “解脱” などは全て己を知ってこそ得られる体験であります。私たちはそれを経て初めて人間としての勉強を終え、生まれ変わる必要のない存在へと到達するのだ、ということを是非ご理解いただきたいと思います」
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ホロンPBIでは忙しい毎日の中では中々感じることの出来ないような「感動」や「体験」を皆様に味わっていただけるよう、各界のさまざまな先生のお話をホロンPBI主催の「上質人生大学公開講座」を中心に今後も充実したラインナップで展開してゆきたいと考えております。
気軽な雰囲気の中で本当に気持ちの良い「体験」や「知識」に触れ合うチャンスなんてそうそうあるものではないですよね。これを機会に好奇心一杯の気持ちを鞄に詰めて、会場まで足をお運び頂ければ幸いと存じます。
スタッフ一同、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
それでは次回のホロンPBI主催の「上質人生大学公開講座」を楽しみにしていて下さいね。楽しいこと、不思議なこと、そしてあなたの人生にちょっとしたエッセンスを加えることが出来ること請け合いです。どうぞご期待下さい。
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【 特別付録 】
恒例となりました、成瀬先生の服装ワンポイントチェック!
今回の講座でも成瀬先生の服装にチェックすべきポイントを発見致しました。
↓ ココ
特別に手に入れられたこのボタンは本物のアンティークモノ。現代の大量生産品とは違い、ひとつひとつが手作りで微妙に異なる仕上がりとなっているのもアンティークならではの味わいです。
オシャレですね!







