上質人生大学

特別講座レポート

2011年2月
播磨陰陽師講座 / ~ 夢の構造Part6 ~
尾畑 雁多(おばた かりんど) 先生

i-obata.jpg尾畑 雁多(おばた かりんど) 先生

1960年、赤穂浪士の子孫としてこの世に生をうける。
先祖代々、赤穂武士の間に伝わっていた古式陰陽道を伝承する播磨陰陽師の末裔として、幼い頃より様々な霊体験を通して、一子相伝の秘術を習得する。古式陰陽道の伝承は、歴史的に「謎の集団」として知られる播磨陰陽師たちのもつ呪術・霊術から武術・戦略や武家の風習にいたるまでの多岐にわたるが、特に当家の伝承は、古くは物部の祭祀に起因する夢操り・夢伝え等の、独特な夢の世界に関する伝承と、その世界から現実に影響を与え変更すると伝わるノウハウを有する。

 

 

 

 

110203_obata_01.jpg「今回のテーマは “未来の夢を語ろう” です」

尾畑先生が会場のみなさんに話しかけました。

 

「最近、「私には夢がありません」 とおっしゃる方や 「私の夢を聞いて下さい」 と話される方にお会いする機会が増えてきました。

夢がない、とおっしゃるのは文字通り “夢のない話” です。就職したい、というだけでは夢を語っているとはいえません。この場合、夢とは “就職した後、○○の仕事を成し遂げたい” とか、“起業して社会のために貢献したい” といった類になるべきでしょう。

このように夢を語れない状況を打破し、未来の自分を変える参考として頂く為、今回は “未来の夢を語ろう” をテーマとしました」

 

「未来の夢は大きく分けて2種類あります。ひとつは、絶対に変えられない夢。これは一年の移り変わりが春夏秋冬であるように、また10年経てば年齢が10歳進むのと同じように、絶対に変えられない類の夢です。

一方、変えられる夢もあります。例えば 「今日、この会場に足を運ぶ未来」 と 「今日、この会場には来ない未来」 、もしくは本日の講座終了後、ビルの外に出て右に曲がる未来、左に曲がる未来などがありますが、これらは自分で選ぶことの出来る未来だといえます。

変えられる未来はトランプを三角に組み合わせて積み上げたようなものです。ですからどこかひとつ狂えば他がそれを補正して崩れ落ちてしまうといった法則を内包しています」

 

110203_obata_02.jpg「変えられない未来は、その普遍性ゆえ予測が可能です。例えば来年の節分の時期は寒い、といったことは今から予測できる未来ですね。正月から節分までは寒さから体調が悪くなり、悪夢を見たことから悪しきことを考えるループに陥ってしまう、といったことも予測できる未来です。

未来が予測できるなら予防もできるはず。その視点に基づき神社には “高島暦(たかしまこよみ)“ が用意されるようになりました。高島暦には “いつ種を蒔けばいいか” “いつ虫が出てくるか” といったことだけでなく、寒さが緩めば桜が咲き、桜が咲けば暖かくなり、暖かくなれば気持ちがよくなり、気持ちが良くなればその反動で鬱になる、といったサイクルも記されています。

つまり高島暦は未来の予測から未来を変える手段のひとつなのです」

 

 

 

 

110203_obata_03.jpg「日々、夢日記をつけていると、ある法則に気付きます。それは夢の中の行動は数日後に実現している確立が高い、ということです。これは潜在意識が夢を見せているから起こる現象で、未来(特に変えられる未来)は夢の中に表現されているのです。ですから嫌な夢を見た場合、夢日記に 「嫌な夢を見た」 と書くだけで嫌な未来を想定し、未然に回避することも可能となります。ちなみに夢日記はメモ程度でも十分有効です。

例えば “女が歌を歌っていた” とか “ネズミみたいな顔をした男がいた” など夢の断片(=印象に残った出来事)をメモに書き付けます。次にその単語から自分にとって心地よく感じられる事柄を想像し書き加えていくのです。ここが重要なポイントで、夢やそこから連想される思いを文字に置き換えることで曖昧なイメージを明確にし意識に刻み込むことが出来ます。

潜在意識は連想したものが明確だと実現せざるを得なくなりますので、願いを明確にすることで良き未来を手に入れることが出来るのです」

 

「明確なイメージ=夢を周囲の人と語って下さい。多くの人が同じ夢を共有すれば大きな力となります。同じ見地から他人の夢も聞く様にして下さい。他人と夢を共有することが新しい概念を生み、潜在意識を強くし、良き未来を引き寄せる原動力となるのです」

 

「残念ながら夢は壊れることもあります。それは孤独が引き金となるケースが大半です。人間は群れを成す生き物なので孤独を感じると、自分の心を守るために周囲に攻撃を加え、それでもバランスが保てないと自覚すると最終的に絶望を呼び込みます。ですから出来る限り周囲の誰かと向き合って下さい。

誰かと向き合うことを難しく考える必要はありません。一言、二言、言葉を交わすだけで十分です。とにかく誰かと言葉を交わすようにして下さい」

 

「夢にも格差が存在します。夢は潜在意識が見せる世界ですので、心のあり方を反映した世界ともいえます。心の世界は現実世界から影響を受けますので、現実社会の情報の受け取り方が重要となります。

普段目にする情報で分からないことがあれば詳しい人に聞いて下さい。疑問を解決し、自分にとって良い情報を入手するようにしましょう」

 

 

 

 

ここまで夢の説明をされた尾畑先生は、最後の締めくくりとして “優先順位” について説明されました。

 

110203_obata_04.jpg「夢を未来に生かすには自分で決めたことをすぐに実行するようにして下さい。例えば夢日記をつけると決めたらとにかく続けることです。

その際、実行頻度に応じて優先順位をつけることが大切です。全てのことを平等に行うことは出来ません。それと同じように全ての夢が平等に叶うこともありません。ですから自分で “叶う” と決めた夢から優先的に実現するのです」

 

「よく 「夢が叶わないのですが・・・」 と話される人がいますが、よくよく聞いてみると実は夢が叶っていたりします。ただ頭で考えたことが実現していないだけなのです。

「就職したいが出来ません」 という人がいますが、その人は就職しなくても何かしら暮らせています。本当に願ったことは 「働かなくても食べていけますように」 なのです。しかし、「働かなくてはいけない」 という考えが 「夢が叶わない」 現実となって自身にのしかかっているのです」

 

「自分にとって心から良いと思えることを優先的に感じて下さい。頭で考える良いことではなく心が感じる良いことをです。その気持ちが夢に反映すれば、未来は変わり始めます。

全ては今がベストなのですから、皆さんにとって今晩見た夢があなたのベストだと考え、心が本当に欲していることに思いを馳せて下さい。

ただ初夢だけは別扱いです。嫌な夢は忘れて、良い夢をみたときが初夢だと思ってください。今はお正月(元々は節分の後)に見た夢が初夢とされていますが、本来はその時期に見た良い夢が初夢とされていたことをお伝えして、本日の講座を締めくくらせていただきます。

今日はありがとうございました」

 

夢の話も終わり、最後は尾畑先生による節分に行う特別な祝詞で今回の講座は締めくくられました。

 

 

 

 

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気軽な雰囲気の中で本当に気持ちの良い「体験」や「知識」に触れ合うチャンスなんてそうそうあるものではないですよね。これを機会に好奇心一杯の気持ちを鞄に詰めて、会場まで足をお運び頂ければ幸いと存じます。

 

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