上質人生大学

特別講座レポート

2011年1月
ことだまセミナー2 
尾畑 雁多(おばた かりんど) 先生

 

i-obata.jpg畑 雁多(おばた かりんど) 先生

1960年、赤穂浪士の子孫としてこの世に生をうける。
先祖代々、赤穂武士の間に伝わっていた古式陰陽道を伝承する播磨陰陽師の末裔として、幼い頃より様々な霊体験を通して、一子相伝の秘術を習得する。古式陰陽道の伝承は、歴史的に「謎の集団」として知られる播磨陰陽師たちのもつ呪術・霊術から武術・戦略や武家の風習にいたるまでの多岐にわたるが、特に当家の伝承は、古くは物部の祭祀に起因する夢操り・夢伝え等の、独特な夢の世界に関する伝承と、その世界から現実に影響を与え変更すると伝わるノウハウを有する。

 

 

 

 

110110_obata_01.jpg「昔から “言葉には魂がある” と昔からいわれてきたのは言葉が魂そのものだからです」

この一言で今回の講座は始まりました。

 

「人間は自分の頭の中の言葉で人格が作られます。試しに普段使わない言葉を口にすれば二日と立たないうちに違う人格になってしまいます。また、二ヶ国語、例えば日本語と英語を話せる人はそれぞれの言語で違う人格になりますし、映画館を出た直後は映画の主人公になったかのような気持ちになります。

私たちの人格は不変ではなく、周囲の状況に応じた人格を吸収し元の人格に戻るといった “人格の出入り” を経て、少しずつ変化していきます。つまり周囲の言葉を覚えれば覚えるほど人格は豊かになっていくという訳です」

 

「播磨陰陽道では次の3つを言葉と定義します。1つ目は “口から出る言葉” 、2つ目は身体が作り出す言葉、3つ目は頭の中で作られるイメージの言葉です。

例えば、今話している言葉は口から出る言葉です。次いで拍手をする時の手の形やひじの角度、または 「ここをみて下さい」 と指し示す指先が発する情報は身体が作り出す言葉ですし、夢は頭の中のイメージ言語そのものです。

夢は言霊の一番深い世界といわれています。夢の世界は潜在意識ですから、夢で話した言葉は潜在意識の根を通じて他人に伝わります。つまり夢の言霊は、潜在意識を通じて地球全体に広がる波動となるので、あなたの考えが地球環境を変えてしまう可能性もあるのです」

 

 

 

110110_obata_02.jpg次いで尾畑先生は言葉について話されます。

「言葉にはリズムが宿ります。恋をした生物が歌うリズムは本当に素晴らしく、その歌を洗練させたものが百人一首の やまとうた となりました。そしてそのやまとうた をさらに作り込んだものが 祝詞 なのです。ですから私たちが唱える祝詞はやまとことばのリズムが元になっています。

例えば祓祝詞(はらいのりと)は戦闘的な主旨からやや早めのリズム、禊祓之詞(みそぎはらいのことば)は比較的ゆっくり、大祓祝詞(おおはらいのりと)は大きな波に乗るようなイメージと、それぞれリズムが違いますが、これらも全てやまとことばのリズムが基本なのです。

ちなみに 「リズムを元に古事記を解析せよ」 の伝承が播磨陰陽師にあるので、祝詞のリズムは古事記草稿時における稗田 阿礼(ひえだのあれ)が暗唱したリズムまで遡れるかと思われます

 

110110_obata_03.jpgこの後、大阪天満宮へのお参りを挟み、講座は続きました。

 

「禊祓之詞は、最近まで失われていた祝詞です。播磨陰陽道では自分の格に合う神様しか降りてこないと定義していますので、八百万の神様の中から自分に相応しい神様に来ていただく必要があります。ですから、禊祓之詞の最後は 「ものをぞと」 という命令形になるのです」

 

「穢れ(けがれ)は “気が枯れる” から発生した言葉で “死に近づくこと“ を意味しますので “穢れはあらぬをば 祓いたまえ 清めたまえと 申すことの由と 守りたまえ 幸いたまえと 申すことごとくの由を” の一節が重要だとされています」

 

110110_obata_04.jpg「幽魂安鎮秘詞(ゆうこんあんちんひじ)は先祖供養に使う祝詞です。播磨陰陽道は、神道系ではなく神仙道系寄りなので幽魂安鎮秘詞も神仙道系の祝詞と考えられます。

この祝詞は実際に唱えることによって産霊玉(うぶたま)の神の掟に従い効力が発揮されるのが特徴です。

また、幽魂安鎮秘詞で蛇の霊を奉り、商売繁盛を得ることもあり、大祓祝詞とセットで使用することで自分自身の心と運命を守ることもできるとされています」

 

「大祓祝詞は藤原鎌足が作ったとされる祝詞の基本で、心の願意を言葉に託す言霊そのものです。心の願意とは祈りは人が神に向かって述べる行為ですから、思考を言葉に置き換える必要があります。思想を乗せた言霊が祝詞となって神に届きますが、私たちが唱える大祓祝詞によって神もまた自分と共に祈ってくださるのだ、というイメージを大切にしてください」

 

 

 

 

110110_obata_05.jpg今回の講座は尾畑先生が解説された祝詞を参加者全員で読み上げるなど、とても充実した内容となりました。

講座の締めくくりとして尾畑先生は次のようなお話をされ、大祓祝詞をあげて今回の講座は終えられました。

「日々の生活の中で嫌な人や出来事と出会うことは避けられませんが、そんなときこそ祝詞によって嫌な気持ちを断ち切り、心をリセットすることができます。

祝詞は昔の美しい言葉で成り立っているので、祝詞を唱えることで言霊が整えられ、ポジティブな感情となり、あなたの人生に良い波動がもたらされます。

つまり日々祝詞を唱える真意は心をリセットし、言霊を良い状態に保つことだと理解してください。

以上を口伝として本日の講座を締めくくらせていただきます。

今日はありがとうございました」

 

 

 

 

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