上質人生大学

特別講座レポート

2009年2月
播磨陰陽師講座 / ~ 夢の構造 ~
尾畑 雁多 先生

 皆さん、こんにちわ。今回の上質人生大学公開講座レポートは、「播磨陰陽師講座 / ~ 夢の構造 ~ 」 をご案内いたします。

 

 

 

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i-obata.jpg尾畑 雁多(おばた かりんど) 先生

  1960年、赤穂浪士の子孫としてこの世に生をうける。
  先祖代々、赤穂武士の間に伝わっていた古式陰陽道を伝承する播磨陰陽師の末裔として、幼い頃より様々な霊体験を通して、一子相伝の秘術を習得する。古式陰陽道の伝承は、歴史的に「謎の集団」として知られる播磨陰陽師たちのもつ呪術・霊術から武術・戦略や武家の風習にいたるまでの多岐にわたるが、特に当家の伝承は、古くは物部の祭祀に起因する夢操り・夢伝え等の、独特な夢の世界に関する伝承と、その世界から現実に影響を与え変更すると伝わるノウハウを有する。

 

 

 

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090203_obata_01.jpg「皆さんこんにちは」 尾畑先生が会場の皆さんに挨拶をされました。

 

 「夢の世界とはどんな世界なのでしょう」

この一言から夢の世界のお話をされた尾畑先生。まずは夢と播磨陰陽師との関わりを説明されました。

 「現存する陰陽師には安倍清明公系の都陰陽師と、蘆屋道満公系である播磨陰陽師とがあります。都陰陽師は公家系の占いを主としますが播磨陰陽師は武家系の武術・祭祀(霊術)・呪術が主となり、その伝承には武家の習いや、霊的な物がとりついた相手と戦うための武術、様々な祭祀、呪詛や闇の伝承、そして今回のテーマでもある夢伝(ゆめつたえ)が存在します」

 

 「まずは夢の世界とは何か、ということからお話することにしましょう。夢の世界とは、簡単に言うなれば“魔界” のことを指しています。また、別の言い方をするならば “この世ならぬ、あの世のこと“ となりますね。私たち播磨陰陽師には、月の裏側に夢や死者は行くとの伝承も残されています」

 

 「通常、霊の世界において夢の集まる場所を “夢殿(ゆめどの)” と呼んでいます。そこは四方が四季となり、中心部にある山の頂に神社が存在し、その神社に行くと知りたいことを教えてもらうことができるのです。しかし大切なポイントとして、その質問は常に “Yes” か “No” で答えられるものに限定、とされています」

 

 090203_obata_02.jpg「夢殿には住人として生きている “訪問者” と、死んでいる人とが存在します。また、死んでから100年間は夢の世界に行けば身内に会えますが、その後12年間は会うことができません。さらに、その12年間を1サイクルとして12サイクルで人間は生まれ変わるとされているので計算上、人間の最大寿命は12年×12サイクル=144年となるのです。

つまり、1年間は365日ですから、一生の中で夢を見ることのできる最大回数は365日×144年=52560回と導き出せます。この限られた回数から病気をすれば-100日、怖い思いをすれば-200日というように、人の死は最大値と引き算とのバランスだと考えられています。補足として、まれに魂を吸い取る人が存在しますが、その人は通常の人間と違い寿命を延ばすことができますし、逆に、驚く=たまげる(魂縮)人は寿命を縮めることになってしまいます」

 

 「夢の世界ではかつて生きていた人や見たことのない完全体に出会い、未知なる知識を得ることができます。夢をより価値高いものとするためには、夢殿を指定して夢の世界に入らねばなリませんが、その方法として夢殿祭文と呼ばれるものを2種類使わねばなりません。

ひとつは祭文で “トホカミノミタマヤ、夢そのの開かせたまへ、迎へ入れやまへ” と心の中で唱え続けること、そしてもうひとつは心の中でイメージを作り上げることです。この場合注意すべきことは、そこに恐ろしいものが見えたからといって恐れないことです。恐れは心を閉ざす鍵となり、指定した夢の場所まで正確に辿りつく事ができなくなってしまいます」

 

「夢を記録することはとても大切なことです。夢は忘れたことを頭の中で再現する行為でありますが、夢の記憶は通常4時間で削除されますし、ストーリーが構成されない夢は忘れ去ることになっているので注意が必要です」

 

090203_obata_03.jpg「夢の世界では、往々にして他人の夢の中に入り込んでしまいます。また自分の夢の中に他人が入り込んでくることもありますが、これらは通常、ただの夢として片付けられてしまいます。しかし、他人の夢に入ったり、入られたりすることは、夢を通して記憶や感覚を共有することに他ならず、その状態を利用して呪ったりすることも可能となるので警戒せねばなりません。

夢の中で現実に存在している他人と接触すると、奇妙な感覚が発生します。これは振動する二種類の映像が重なり合って、互いに湯安定な振動となるからですが、もしも他人が入ってきたと感じるときは触ってみてください。ただし恐ろしいと思える場合は触らない方がよいでしょう。

今、自分が夢の中に居るかどうかを判別するには自分の手を見ることです。手を見て夢中か否かを判別するために、実際に起きている時に前方90度の空間内で手を叩き左右に動かす訓練を重ね、そして夢の中でも同じ事を行い、夢の中の自分と向き合うのです」

 

「夢の発生過程の基本は、自然に発生する場合と自分で発生させる場合、そして外部からの何か(音や刺激)に発生させられる場合の3パターンなります。また、発生した夢の基本的な内容は記憶の整理、心がバランスを取る、何か他の要素が情報を再現、潜在意識が心の奥底に眠る情報を引き出すの4パターンがあり、これらを組み合わせた3×4=12種類が夢の基本形となるのです」

 

 

 

 

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 090203_obata_04.jpg今回も密度の濃い講義内容にて時間はあっという間に過ぎ去っていきます。そして最後に、尾畑先生は次のように話されて本講座を締めくくられました。

「泊まっているエスカレータに乗ろうとすると足がもつれる、開かないと表示されている自動ドアにもぶつかってしまう等、私たちは生活における8割を無意識にて行動していると言われています。しかし夢の中でその無意識にアクセスし、例えば夢の中で嫌な人に対して優しく接する訓練を積むことで実生活でも他人に接する行動が変わってくるでしょう。もっと大きな視点で言えば “夢で無意識にアクセスして自分の行動を変えてしまえば、あなたは人生そのものを変えることができる” のです。

日々の夢のサイクルは新月から満月のサイクルで、先程も申し上げた52560回を最大値として人は眠り、夢の世界を経て私たちは毎朝生まれ変わっているのです。そして1年を通じて季節の変わり目にある立春、立夏、立秋、立冬を節分と称して特に新しく蘇るのです。中でも今の時節の節分が特に大切であることを皆様にお伝えして今回の講座を終えることと致します。

本日はありがとうございました」

 

 

 

 

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