上質人生大学

特別講座レポート

2010年3月
【魂の再生】
満仲 雄二(みつなか ゆうじ)先生

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講師プロフィール

満仲 雄二(みつなか ゆうじ)先生

 1970年代、イタリアで東西文化のアイデンティティ統合を目指し、結果、以心伝心をテーマとする。その後、熊野玉置山に 「自然の理」 を学び、環文化計画として事業が循環する 「環の仕組み」 による以心伝心システムを提案、開発。

 21世紀型循環社会実現への統合的経営意識やコンサルティングの指導を実施。「熊野塾」 の公開講座や千利休物語 「花は野にあるように」 公演プロデュース等、多岐に渡る活動を実施している。





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100310_mitunaka_01.jpg 「みなさん、こんにちは
」 満仲先生が会場のみなさんに挨拶をされました。

 「今回は “魂の再生” というテーマで心のあり方を考察してみたいと思います」 

 

 「今は啓蟄。虫や草木が動き出す季節を迎え、我々の心も軽やかになってきたので春をテーマに “自分の名前” を考えてみましょう。春の花の名前でもいいですし、気候を表す言葉でも結構です。自分自身を春に例えてみてください。

 もっとも、普段から季節を意識していないと、なかなか言葉がでませんが…(笑)」

 

 「次に、今日、この場所にいらっしゃった時の気持ちを ひらがな4文字 で表現してください。例えば “うきうき” や “のびのび” などの感情を表す言葉です」

 

 こう述べられた満仲先生は、参加者に思いつく幾つかの言葉からひとつを選択するように指示され、それぞれの言葉について次のように感想を述べられました。

 

 「春の言葉として “雪解け” や “鶯(うぐいす)” などの言葉が挙げられました。そして、気持ちを例える言葉には “わくわく” や “ゆるゆる” などがありましたね。

 実は、春を初めとした “季節を表す言葉” には、自然を感じる心が “神々との関わり” と、ご自身の中にある “男性部分” を示しているとされています。一方、ひらがな4文字は、今の自分の状態を表すことから、心の内面が持つ “女性部分” を示すといわれているのです。

 つまり、人間の魂には “陰陽(=男女)” が存在し、ひらがな4文字(=感情)を複数思いつくことから “魂は、常にゆらいでいる(=感情表現はひとつの言葉では足りず、しかも内容が変化する)” といえるのです」



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100310_mitunaka_02.jpg 「熊野の地には “ナギの木” というご神木があります。ナギの葉は縦葉脈による破れにくさから “和睦(=結び)” を意味し、神様との結びを祈願する巫女の舞い髪飾りとしても使われます。

 ちなみに 朝凪(あさナギ) や 夕凪(ゆうナギ) は、風が止む瞬間に大気と大地の和を感じますし、ナギの木が有する “男女の性別” が陰陽を暗示しているように思えて面白いですね」

 

 「和の心は “相手が先” が基本です。言い替えれば “私は相手なしでは存在し得ない” となりますね。この心が “神と私” や “陰陽”、そして “DNA(=男女)” といった表裏と繋がり、命(=魂)の継続に結実するのです」

 

 「魂の中身は、“荒魂(あらみたま)” “奇魂(くしみたま)” “幸魂(さちみたま)” “和魂(にぎみたま)” “直日魂(なおひのみたま)” の5つで表され、それぞれ “勇/火(=荒魂)” “智/水(=奇魂)” “愛/木(=幸魂)” “親/金(=和魂)” “省/土(=直日魂)” の意味が込められています」

 

 「人間は、まず荒魂(あらみたま)から始まります。子供の頃は腕白でもいいから元気が一番、の意味ですね。次いで奇魂(くしみたま)で智恵を得ます。つまり学校で知識や智恵を得るということです。智恵を得たら、次は幸魂(さちみたま)で愛を得ます。他人との出会いから恋愛や結婚をする、の意味ですね。次いで和魂(にぎみたま)で親となり、周囲との関わり(=和)を理解し、最後に直日魂(なおひのみたま)で今まで得たものを今一度、省みるのです。つまり、今までの自分でよかったのだろうかと見直す行為ですね。

魂とは、このような流れで成長していくのです」

 

 「ところが、この5つの流れには裏の意味も存在します。荒魂も行き過ぎれば破壊になるので、恥じるを知るが必要です。奇魂も智恵が過ぎれば気が狂いますので、正しく悟ることが大切です。幸魂に至っては愛しさ余って憎さ百倍となりますし、和魂では結ぶべき愛を放棄し、妬み、争いに至ります。そして直日魂が正常でなければ、魂の成長を捨て去ることになるのです。

 このように、魂の成長要素にすら陰陽は存在するので、上手く成長させるには自然の法則に耳を傾ける必要があるのです」




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100310_mitunaka_03.jpg 「六然(りくぜん)についても少しお話しておきましょう。大自然の法則には “六つの然” が存在するといわれています。

 一つ目は超然(ちょうぜん)で、意味は “自分を超えなさい(=わくわく)” になります。次いで●(言に葛)然(あいぜん)で、”他人を楽しませなさい(=うきうき)” 、泰然(たいぜん)は、”事が起きた時こそ慌ててはいけません(=のびのび)”、斬然(ざんぜん)は ”何かことがあった時は活発に動きましょう (=いきいき)“、淡然(たんぜん)は、上手くいった時こそ得意にならず淡くありましょう(=たんたん)、澄然(ちょうぜん)は、何もない時は水のように澄んだ気持ちでいましょう(=さらさら) を意味し、自然に調和する魂のあり方を表しているのです」




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100310_mitunaka_04.jpg このように魂の成長の大切さを表現された満仲先生は、締めくくりで次のように述べられました。

 「本講座の最後に根っこの大切さにも言及させていただきます。先ほどナギの木の話しをしましたが、木々に根っこがあるように、全ての物事にも根っこは存在します。もちろん魂も例外ではありません。見えない世界(=根っこ)があるからこそ、つぼみが膨らみ花が咲き、実が結ぶのです。

 人として成長するには、まず魂(=根っこ)を磨くことが道ではないかと思います。豊かな自然に恵まれた熊野の地が世界の根っこと評されるように、豊かな魂こそ豊かな人生を紡ぎ出す大きな根っことなり得るのです。

 “息” という文字が “自らの心” と書き表すように、自らの心そのものである魂も常に息をしています。六然を内包する宇宙の中心で絶えず繰り返される “息(=揺らぎ)” に耳を傾け、魂と語り合うことこそが、今の時代、本当に必要とされているのです」




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