2009年9月
こころ粧う
満仲 雄二 (みつなか ゆうじ) 先生
【講師プロフィール】
満仲 雄二(みつなか ゆうじ)先生
1970年代、イタリアで東西文化のアイデンティティ統合を目指し、結果、以心伝心をテーマとする。その後、熊野玉置山に 「自然の理」 を学び、環文化計画として事業が循環する 「環の仕組み」 による以心伝心システムを提案、開発。
21世紀型循環社会実現への統合的経営意識やコンサルティングの指導を実施。「熊野塾」 の公開講座や千利休物語 「花は野にあるように」 公演プロデュース等、多岐に渡る活動を実施している。
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「みなさん、こんにちは」 満仲先生が会場のみなさんに挨拶をされました。
「今回は “こころ粧う” というテーマで心のあり方を考察してみたいと思います」
「暑かった夏も終わり、朝晩も涼しくなって過ごしやすくなってきました。季節も移り、秋到来といったところですが、この季節を表現するにピッタリの言葉として “秋山 明浄(めいじょう)にして 粧ふが如く” というものがありますが、この言葉には “粧いのエッセンス” が含まれているのです」
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「今回のテーマ、「粧」 には “化ける” の意味が込められています。つまり、春から夏にかけて青緑であった山が、秋の訪れと共に自身を覆う木々の色合いを変化させてゆく。そこに粧いの形を見ることができるのです」
「“粧” は、“米” と “庄” に分けることが出来ます。米とはすなわち “おしろいの粉”。 一方庄は“荘” であり “壮” でもあることから “寝台+男” といった意向が考えられるのです。その真意は隠す、しまう、包む、ふりをする・・・といった所作から、飾る、つくる、繕う、装うとなり、即ち “化粧” へと結実します」
「人間には自身を律す “理詰めの理” や “利口の利” がありますが、表面的な粧いはそれらを突破し、人間の根底にある “気” へと容易にアプローチします。人間の気には “気分” “気風” “気前” “気立て” “気力” “気合“ “気配” “気色” “気品” といった意味がありますが、目先を粧う=包み隠すことで、“理” や “利” を購い、真実を見えなくさせてしまいます」
「目先の粧いに惑わされてはなりません。物事の真意を知るためには、“人と出会わず魂と出会う” こと、そして “人と語らず、魂と語る” ことがとても大切なのです。
外見的な化粧は時が経てば剥がれてしまいます。反面、時を経るごとにどんどん浄化し、ますます綺麗になるのが心の化粧です。心の気を粧うとは、気粧=気性のことを指し、表面を取り繕う粧いと違って、決して化粧落ちすることはありません。
実りの秋・・・青緑の山が紅葉に粧おう森羅万象の法則に学び、その生々流転する “気” を私たちの命に取り入れ、循環させるためにも、生命の本質=魂との対話を大切にしましょう。
表面の粧いに惑わされることなく、私たちの世界を構成する大樹の根っこを循環する生命連鎖の響きに耳を澄ませ 「魂力」 を輝かせていきましょう」
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