上質人生大学

特別講座レポート

2011年10月
対談~NLP&陰陽道コラボ Part3
金蔵院 葉子 先生 & 尾畑 雁多 先生

今回の上質人生大学公開講座は、播磨陰陽道をNLP的視点から見たらどうなるか、逆にNLP理論を陰陽道的に解釈したらどうなるか、を試みるシリーズです。

 

NLPは、神経言語プログラミング(Neuro-Linguistic Programming)の略で、欧米では「メンタル合気道」とも呼ばれています。

実際、NLPを学んでいくとNLPの技法の多くが日本古来の武術や芸能、あるいは神道、陰陽道的な要素とそっくりなことに気づかされます。

 

また、播磨陰陽道は日本古来の伝承を受け継ぐ世界的にみても類のないユニークな発想法であり、行動法として注目されています。 

 

 

 

 

i-konzouin.jpg金蔵院 葉子

1998年 渡米し米国NLP協会公認トレーナーの資格を取得。

人生の基盤をつくるインフラとしてNLPを指導。国内はもとより韓国においても指導実績をもつ。潜在意識を扱う教授法としては日本屈指といわれる。

また、パラダイムシフト(意識改革)をリードする上質の国内外の専門講師をネットワークする「上質人生大学」を主催。上質人生プロデューサーとして、人生にエレガントな変化を起こす「場」を提供している。韓国での俳句指導や、能・狂言の舞台出演等、東西の文化交流、深層意識をふまえオリジナルの意識文化を啓蒙している。

 

 

 

 

 

 

 

 

i-obata.jpg尾畑 雁多(おばた かりんど) 先生

1960年、赤穂浪士の子孫としてこの世に生をうける。

先祖代々、赤穂武士の間に伝わっていた古式陰陽道を伝承する播磨陰陽師の末裔として、幼い頃より様々な霊体験を通して、一子相伝の秘術を習得する。古式陰陽道の伝承は、歴史的に「謎の集団」として知られる播磨陰陽師たちのもつ呪術・霊術から武術・戦略や武家の風習にいたるまでの多岐にわたるが、特に当家の伝承は、古くは物部の祭祀に起因する夢操り・夢伝え等の、独特な夢の世界に関する伝承と、その世界から現実に影響を与え変更すると伝わるノウハウを有する。

 

 

 

 

 

 

 

 

111010_konzouin・obata_01.jpg「今回は、NLPと播磨陰陽師との3回目のコラボレーションとして企画させて頂きました」

金蔵院先生と尾畑先生が会場のみなさんに挨拶をされました。

 

金蔵院先生:「現在、心理学の分野では欧米を中心にボディワークが目立ってきています。これは知識一辺倒ではなく、身体を使うことも併用して自身の内面にアプローチする方法です。この分野での日本オリジナルな手法に陰陽師の世界があるのではないかと思います」

 

尾畑先生:「そうですね。播磨陰陽師には“御式神内”と呼ばれる武道によって相手の動きを読み、相手を自分のコントロール下に置く方法があります。この武道を使いこなすには自身の内面を知ることが不可欠なので、ごく自然に自分と向き合うことになりますね

 

 

 

 

111010_konzouin・obata_02.jpg尾畑先生:「「皆さん、こちらに集まってください」と申し上げると皆さんこちらに集まってこられますよね。潜在意識のレベルで心をまとめるには肩が触れ合う距離が大切とされていますが、この状態では他の意識に自身の判断がコントロールされてしまう可能性もあります」

 

金蔵院先生:「外界からのコントロールだけでなく、自身でつくりあげた価値観が自らの足を引っ張る場合もあるので、常に自分の世界観を見直す必要がありますね」

 

尾畑先生:「そういう意味では我々日本人をマスで見た場合、ひとつの価値観にまとまっているようで実は大きく違う面もありますね。例えば関西から見た東京は「冷たい」「距離感がある」といった印象がありますが、東京在住の方ひとりひとりと話してみると優しい人が多いと感じる。これも内面にある世界観の成す働きだと思うのです」

 

 

 

 

111010_konzouin・obata_03.jpg金蔵院先生:「思い込みとは自分の中にある枠組みだと思います。私が存じ上げている野口整体では背骨の腰椎1番から5番、その中でも4番に大きな心理的影響を及ぼす働きがあるとされています。例えば演劇の分野=俳優さんに腰椎4番を緩めながら台詞を話してもらうと観客に感動を呼ぶことができるのだそうです。

こういった例は身体のどこを使用するか、というプロセスで自身を変えるプログラミングに似ているものだと思います」

 

尾畑先生:「プログラミングという意味ではお祓いも同様ですね。私がお祓いを行うときは白い着物に白い袴を着用し正座をします。正座をすると袴の後ろにある小さな瓢箪のようなパーツが腰椎に当たって気持ちが落ち着きます。こういった形式は理屈はともあれ昔から伝えられてきた手法であり、決まり事なのです」

 

尾畑先生:「武術的な意味合いは大きいですね。武術で鍛えた呼吸が祝詞を実現させ、武術で鍛えた力が拍手を実現させ、武術で鍛えた所作が全ての儀式を実現させるので、我々播磨陰陽師は武術の心得を身体に徹底的に覚え込ませるのです」

 

金蔵院先生:「女性の着物も帯を締めて丹田を引き締めます。七五三の着物の背中には子供を守る紋のような背守りが飾られます。つまり日本人が伝統的に守ってきた文化にはそれぞれ意味があり、所作に基づく型=プログラミングによって生活を守る目的があるのです。この「考えなくとも必要なことを得られるプログラミング」を生活習慣にちりばめた日本人の智恵は本当に素晴らしいと思います」

 

 

 

 

 

111010_konzouin・obata_04.jpg尾畑先生:「播磨陰陽師には「噂の流し方」という技法があります。これは相手の城を攻める際、陰陽師が良き日を占い、その日が一番大変なことになるように噂を流し、予定に沿って攻め込む手法です。噂は3箇所ないし7箇所から相手が勝手な思い込みをするように組み合わせて流します。すると相手方で裏切りや混乱が発生し、容易に攻めることができます。相手の思い込みを利用する手法ですね。

逆に自分の思い込みを利用する方法もあります。これは辻占(つじうら)、もしくは橋占(はしうら)といい、辻裏や橋のたもとで他人の話を聞き、心に残った単語だけを繋ぎ合わせて未来を占う手法です。この方法では自分が思い込んでいることしか心に残らないので、自分の身に起こるキーワードを潜在意識に選別してもらうことができるのです」

 

 

 

 

尾畑先生:「日本人特有の思い込みもありますね。それは「外国製は皆すごい」というもの。日本人は器用なので外国から持ち込まれたものを見ただけでより優れたモノに作り変えてしまいますが、外国のものはすごいという思い込みで自分たちの優位性に気づけない傾向があります。

例えば火縄銃。日本人は改良を加え、明治時代に射程4kmという銃を作ったそうですが、性能が良過ぎたためなんと第二次世界大戦でも使用されたそうです。しかし命中精度は素晴らしくとも連射ができず、目前の敵を一掃するという当時の戦争需要とはかけ離れたものになってしまったのは残念です。

他にも昔の手記に「外国の刀や鎧はなぜ柔らかいのか」という記録があるのですが、これは外国の刀や鎧が柔らかいのではなく日本刀の切れ味が勝っているのです。これも「外国製は(日本製より)優れているはず」という思い込みを垣間見る一例かと思います」

 

金蔵院先生:「思い込みによる勘違いを防ぐには、常に周囲を観察して頭の情報をアップデートする必要がありますね」

 

尾畑先生:「人間の思考は言葉と数字で構成されていますので、嫌な言葉を聞けば嫌な思い込みが発生します。播磨陰陽道には言葉による思い込みで相手をコントロールする術があります。いわば催眠術ですね。

他にも播磨陰陽道の武術では相手の動きを痛みで制限した隙に息の根を止める術があります。これは相手に痛みで動けないと思わせることが重要なのです」

 

 

 

 

金蔵院先生:「対話についても少しお話したいと思います。対話を成立させるには自分以外の存在=相手が必要です。身近な例をあげればお客様ですね。例えば営業マンには断られる怖さ、というものがあると思います」

 

尾畑先生:「陰陽師には「断られることを前提にする」という考え方があります。断られるのは嫌だ、という心が相手に伝われば断られてしまうのです。これを避けるためには相手と仲良くなる必要があるのでまずはお土産を渡し、相手を楽しませて仲間となります。戦国時代では自軍の兵士を死地に向かわせることもあったので、相手の心はしっかりと掴まねばならなかったのです」

 

尾畑先生:「相手の心を掴むには夢の話を活用する手法もあります。手順は至って簡単で「相手と夢の話をする」だけです。夢は個人情報ですから夢の話を聞き出すことで相手は深いレベルの自分をさらけ出した気持ちとなり、信頼関係を結べるのです。これは現代の営業活動にも応用できる手法だと思います」

 

 

 

 

金蔵院先生:「外国の方の行動に感心することもあります。合気道の創始者植芝盛平ゆかりの合気道の道場では日本語を話せない外国人がよく来られるそうです。その道場に掲げられた植芝盛平直筆の「愛」という書を見て、文字は読めないが感動に身を震わせることがあるのだそうです。これは身体が何かを理解する好例だと思います」

 

 

 

 

111010_konzouin・obata_05.jpg今回の対談も残り時間わずか。講座の締めくくりで両先生は次のように述べられました。

 

尾畑先生:「未来は思った通りになります。ですから不幸自慢はそこそこにしてくださいね(笑)」

 

金蔵院先生:「この「そこそこ」というのが大切ですね。「不幸自慢はしないでください」と言われると逆にしたくなってしまう(?)不思議なことがおこります。NLPでは切り捨てるのではなく「選択肢として残す」という考え方を基本とします。「今日のあなたは何を選びますか」という問いかけは、自分で選択した未来に責任を持ち、結果を楽しむために行うものです」

 

尾畑先生:「そうですね。選択した結果に悩むのは無駄ですね。自身が下した結果に悩むのは、選択にぶれがあるからでしょうから」

 

金蔵院先生:「悩むような結果であったとしても決して切り捨てず、あらゆる可能性の中から何度でもご自身の手で未来を選択し直してください。未来はパズルのピースのようなもので、何処に何をはめ込むかで望む未来はいかようにも作り上げることができることを忘れないでくださいね」

 

金蔵院先生・尾畑先生「本日はありがとうございました」

 

 

◆次回は2012年1月9日(成人の日)を予定しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

ホロンPBIでは忙しい毎日の中では中々感じることの出来ないような「感動」や「体験」を皆様に味わっていただけるよう、各界のさまざまな先生のお話をホロンPBI主催の「上質人生大学公開講座」を中心に今後も充実したラインナップで展開してゆきたいと考えております。

 

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