上質人生大学

特別講座レポート

2009年1月
【~2009年 丑年の羅針盤~】~ 自分自身の命の環境をデザイン ~
満仲 雄二 先生

090114_mitunaka_01.jpg こころの世紀に入って9年目となる2009年は丑年であります。

 世界的経済大不況を皮切りに世界はますます混沌とし、政治経済はもとより、社会全体の大どんでん返しが始まっています。

 とくに、2009年から2011年あたりは「根っこ」の大立て替えといわれ、様々な情報が飛び交っていることもご存知かと思います。

 自然破壊などの環境問題も含め、私たちは外に広がる世界にばかり目を奪われますが、本当に大切なのは 「自分自身の命の環境をデザイン」 することではないでしょうか。

 2009年の丑年の持つ特徴と、その真の意味をしっかり理解した上で、大局から自らを見つめ直す大切な機会になればと思います。

 この混迷の時代の幕開けに、確かな「羅針盤」をいかに活用するか、ご一緒にその秘密を伺いしましょう。

 

 

 

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mitunaka.jpg満仲 雄二(みつなか ゆうじ)先生

 1970年代、イタリアで東西文化のアイデンティティ統合を目指し、結果、以心伝心をテーマとする。その後、熊野玉置山に 「自然の理」 を学び、環文化計画として事業が循環する 「環の仕組み」 による以心伝心システムを提案、開発。

 21世紀型循環社会実現への統合的経営意識やコンサルティングの指導を実施。「熊野塾」 の公開講座や千利休物語 「花は野にあるように」 公演プロデュース等、多岐に渡る活動を実施している。

 

 

 

 

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090114_mitunaka_02.jpg 「みなさん、こんにちは」 満仲先生が会場のみなさんに挨拶をされました。

 

 「今年はうし年ですね。今回は “牛” ではなく “丑” を題材としたいと思います」 とのお話で今回の講座は始まりました。

 

「ここ数年の十二支といえば、戌(いぬ・2006年)、亥(ゐ・2007年)、子(ね・2008年)、

丑(うし・2009年)、寅(とら・2010年)、卯(う・2011年)、辰(たつ・2012年)といったところですね」

 

「先ず、2006年の “戌” ですが、これは “滅” に通じる文字として 「実が落ちて腐っている状態」 を示します」

 「次に2007年の “亥” ですが、これは “骸(ガイコツ)” を担い 「枝だけになる」 となるとともに “核” とも通じているので 「次なる命~核」 つまり 「今までの流れはここで終わる」 と読み取れます」

 「2008年の “子” は “孕(はらむ)” から 「命を宿した状態」 、そして今年2009年の “丑” は “紐” で 「種から伸びる根が紐状に広がる」 となります。加えて “根紐” は土の中にしっかり根付く意味を持ち合わせているので “表面からは見えない” のです。

つまり、ここ数年間で地ならし~種まきを行ってきたので、今年は表立っては見えないが将来に向けて重要な “種から伸びた根を張りめぐらせる” という意味があるのです」

 「次いで向こう数年間の推移は、2010年の “寅” が “演” で 「演出~伸びる」 となり、2011年の “卯” は “表” で「表に表れる」、2012年の “辰” は “龍” であり 「流れる~勢い」 といった意味を内包していると読み取ってよいでしょう」

 

「上記より、ここ数年間目立つ “崩壊の現象” とは “新たな時代~再生への準備期間” としての大河といえますね」

 

 

 

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090114_mitunaka_03.jpg玉置山には “国常立尊(くにたちのみこと)” という神様が祭られているのですが、この神様は別名、艮の金神(うしとらのこんじん)といわれております。神様の順番でいえば天之御中主神 (あめのみなかぬしのかみ) と呼ばれている一番大元になる神様がおりまして(ちなみにこの神様は大阪天満宮における丑寅の方角に祭られております)、その神様の系図でいうところの6番目に現れるのが国常立尊であり、国常立尊の指し示す意味は宇宙の中心ということになります。

常立とは “根っこにて大地に立つ” を意味し、地球のことを指し示します。艮とは丑寅であり、この方角は鬼門として忌み嫌われております。眼という字は目と艮を合わせた文字で鬼門であるところの見えないという意味を持たされ木の見えない部分、すなわち根のことを現しているのです。

昔、地球を作った10人の神様が 「これから地球をどうやって運営していくか」 と相談していたところ、国常立尊があまりに正しいことを言い過ぎたために、他の神様が丑寅の方角へと使いに出し、その隙に門を閉めて国常立尊を封印してしまったのです。残った9人の神様が世の中を治めて今日まで来ましたが、21世紀の今、世の中がどうにもならなくなり、いよいよ丑寅の門を開け国常立尊に働いてもらう、そのときがまさに 今年2009年から来年2010年にかけての流れといえるでしょう」

 

「世の中で動くモノといえば古(いにしえ)なら京都、現在なら東京といった華やかな都、つまり地面から上にある表の部分といえます。これは樹でいえば幹に枝が伸び、葉が茂り、そして花が咲くようなものです。これに対し熊野は世の中の根っこにあたります。ここには流行り廃りの光が差し込むことなどほとんどありませんが、樹が生きていく上で必要不可欠な根から届けられる養分としての役目があるのです。

ところが我々都会の人間は、地面から上にあるところばかりに目を奪われ、物事の根本である根っこを忘れてしまいがちです。万一根が腐ってしまえば地面から上の部分はひとたまりもありませんが、根がしっかりと残ってさえいれば、例え山火事で消失したとしても新たな芽を出すことができることを常々忘れてはなりません」

 

 

 

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090114_mitunaka_04.jpg ここまでで、渾沌とする現代の移ろいを古の十二支から読み出すと共に、熊野に内包され今の時代に必要とされる知恵を提示された満仲先生は、最後に次のように述べられました。

 

 「遺伝子は紐。紐を触ると生態系を崩します。もちろん生態系の一部である人間と紐(=糸偏(いとへん))の関係もとても深いといえます。人は産まれ落ちるとへその緒を切られ、縁を紡ぎ、成長の過程で心を練られ、組織を組み、結婚し、自身の人生を続け、そして次世代に継ぐ。文字通り “生きるは 「糸」 で結ばれた道” であり、相手が先に居て初めて自分もここに居られる~まさに “君が代の精神” で人は生かされているといっても過言ではないでしょう」

 

 「自分の自は独自の自、分は部分の分。つまりそれぞれは独自でありながら、同時に全体の一部であることも “自分” という文字は表しています。それは自意識も、外から全体を見ることも同じくらい大切で、私が一番である、と声高に主張するのでなく、バランスを持った判断が大切だということを意味します。

以上を踏まえつつ自身を見つめ直し、組織には的確な判断を、そして個人には素晴らしい人生を送っていただきたいと願っています」

 

 

 

 

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