2007年11月
ナイト倍音声明 / ~OVER TONE CHANTING~
成瀬 雅春 先生
皆さん、こんにちわ。今回の PBI上質人生大学公開講座レポートは「ナイト倍音声明」の模様をお届けいたします。
皆さんは「倍音声明」というものをご存知ですか?「倍音声明」とは、神秘のベールに包まれたチベット密教に伝わる数々の修行法から編み出された発声法で、発祥の地、本場チベットはもとより、日本における体験者からも「宗教的概念を必要とせず、また従来の健康法・瞑想法のレベルを超える素晴らしい体験が得られた」との声も上がる素晴らしい瞑想法の一つであります。
さて、 PBI上質人生大学公開講座の大好評シリーズとして7年以上前から展開している「倍音声明」ですが、今回の御指導も、おなじみ「成瀬 雅春」先生にお願い致しました。
成瀬先生はヨガ行者として毎年海抜 4000メートルのヒマーラヤで修行を重ねられ、その長年にわたる修行体験をもとに数々の本を出版されるなど倍音声明の第一人者として活躍されている、この分野ではとても有名な方です。
まず本題に入る前に「倍音声明」について簡単にご説明することに致しましょう。
「倍音声明」そのものは、母音の発声と沈黙の状態を順番通りに繰り返す …といった単純なものです。しかし、この単純極まりない行為に人間の意識を開放させる力が潜んでいるのですから私たちの心とは本当に不思議なものですね。
成瀬先生の言葉をお借りすれば「この発声法には、ヨガ修行者達が一生涯をかけて追い求める「理想の世界」を具現化する力があり、その力には特別な修行などとは縁遠い方々にも「自身の心の内面を深く、簡単に見つめ直すことのできるパワーがある」のだそうです。
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【 成瀬 雅春 (なるせ まさはる) 先生 】
ヨーガ行者、ヨーガ指導者。12歳頃に「即身成仏」願望が生じ、今日までハタ・ヨーガを中心に独自の修行を続けている。1976年からヨーガ指導を始め、1977年2月の初渡印以来、インド、チベット、モンゴル、ブータンなどを数10回訪れている。
『サンデー毎日』(1983年5月1日号)のグラビアに「驚異の空中浮揚術」として8枚連続写真が掲載され一般に知られるようになった。さらに『週刊文春』(1988年4月21日号)に「空中大浮揚」として地上1メートルを超える写真が掲載された。空中浮揚以外にもシャクティチャーラニー・ムドラー(クンダリニー覚醒技法)や心臓の鼓動を止める呼吸法、ルンゴム(空中歩行)、系観瞑想法などを独学で体得している。
2001年、全インド密教協会からヨーギーラージ(ヨーガ行者の王)の称号を授与される。アーカーシャ・ギリ(虚空行者)という修行名で毎年標高4000mのヒマラヤで修行を続けている。
成瀬ヨーガグループ主宰。倍音声明協会会長。日本書経画協会理事長。朝日カルチャーセンター講師。
【 主要著書 】
『キレイをつくるらくちんヨーガ』
『50歳からはじめるらくちんヨーガ』
『オフィスでもできるらくちんヨーガ』
『からだのお悩み解決!らくちんヨーガ』
『仕事力をUPする!らくちんヨーガ』
『ふたりではじめるらくちんヨーガ』(以上、中央アート出版社)
『ハタ・ヨーガ』
『呼吸法の極意 ゆっくり吐くこと』
『クンダリニー・ヨーガ』(以上、BABジャパン)
『仕事力を10倍高めるヨーガトレーニング』
『仕事力を10倍高める呼吸法トレーニング』
『仕事力を10倍高める瞑想トレーニング』(以上、PHP研究所)
『5分でできるスッキリ瞑想法』(日本実業出版社)など他多数。
【 主要ビデオ&DVD 】
『ハタ・ヨーガエクササイズ』
『ハタ・ヨーガアドバンス』
『ヨーガ呼吸法上巻・下巻』(以上、BABジャパン)
ビデオ『気持ち良くタバコがやめられる』(キュアー) など他多数。
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「皆さん、こんにちは」
倍音声明を行うにあたり、成瀬先生が参加者の皆さんに挨拶をされました。
「今回、倍音を初めて体験される方は手を上げてください」 成瀬先生の問いかけに会場の半数ほどが挙手されました。
「今回は初めての方が多いようですね」 にっこり笑いながら成瀬先生が参加者の皆さんに話しかけられます。
「でも心配は要りません。倍音声明の手順は今からご説明致しますが、さほど難しいものではございません。それよりも、この単純な方法でありながら自身の内面の深い部分と対話すべし方法が倍音声明の最大の特徴なのです。
人間には心があり、その心に宿る精神性こそが人間である証といえます。故に、自身が成長を遂げるには内面との対話は必要不可欠の行為であるといえるでしょう。そして、その内面との対話を可能とする方法のひとつが瞑想なのです。ご存知の通り、人間の心は一定ではなく、たとえ瞑想中であっても心のバイブレーションは存在し続けます。現実問題として、そういった不安定さを克服し、高次元の瞑想状態を長時間維持することは、相当な修行を積んだ者でさえ大変難しいとされているのです。
そこでそういった問題点を解消し、且つ効果的に心の内面と対峙する方法のひとつとして編み出されたものが倍音声明なのです。ただ声を出し続けるだけで身体の中にある種のバイブレーションが生まれ、己の内面において色々な音や感覚の体験が出来る。それは、ただ座っているだけの瞑想法では体験し難い貴重な感覚なのです。以上の点において私は倍音声明を皆様にお勧めし、また実践もしているのです。
しかも今回はナイト倍音です。昼の喧騒とは違う夜の四十万に身を委ね、思う存分、音の波間を漂ってみてください(笑)」
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「さて先程、声を出せば良いと申し上げはしましたが、ただやみくもに声を出せば良いというものではありません。倍音声明には基本となるシステムがあります。それは 「ウ →オ→ア→エ→イ→沈黙、そしてハミング(唸り)」という母音による発声や沈黙、そしてハミングとの組み合わせであり、これらを順番どおりに行い繰り返してゆくのです。
手元にお配りした紙(発声の順番を明記)を頼りにとにかく声を出してみて下さい。倍音声明中は身体の中で常に振動(バイブレーション)が起きますが、他人の振動によっても様々なイメージが湧いてきます。聞こえてくる様々な音を楽しんで下さい。そして普通の瞑想では体験できない肉体的、精神的感覚を素直に受け取り楽しんで下さい」 と、参加者に話される成瀬先生。
「では早速、はじめましょうか。まずは皆さんで輪になって下さい」と呼びかけると、参加者全員を男女隣り合わせる形で一つの大きな輪をつくり、成瀬先生が手に持つ小さな鐘の音に合わせて母音を発するように告げました。
「カーン …」
鐘の合図と共に、会場全体に震える声が響きわたります。皆の発する「声の波」に会場が満たされてゆく中、発音が 2~3回変わるとどうでしょう。最初はバラバラだった声が絶妙なシンクロへと変化し、さらに奥深い感動が会場全体を包み始めました。
そのまま十数分、同じ発音を続けると次のステップとして無音を加えた 6母音を、隣なりの方と違う発音になるように成瀬先生が各自の発声順番を決めました。
1回の発声平均時間は1分30秒前後。こうしてそれぞれが違う母音を順番に発声することにより、会場全体を包む「音」がより複雑となり、さらに深い瞑想状態に入ってゆけるように導きます。不慣れから来る「不揃いな音」も、発音を2~3回変えた頃には先程同様、複雑で大きなうねりへと変わってゆきました。
そして 30分ほど発声を行ったところで、成瀬先生は10分間の休憩を挟まれました。休憩の後にはいよいよ今回の「クライマックス」が始まります。
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休憩も終わり、いよいよ「隣と違う母音の発声」を長時間に亘って行う倍音声明のクライマックスが訪れました。一旦倍音声明の輪の中に入ってしまうと、声のエネルギーを冷静に感じていられるのは最初だけで、やがて自分自身が音圧のバイブレーションに巻き込まれてしまうのです。
その刹那、会場とは無関係な音(恐らく自身の記憶に刻まれているような音)が聞こえ出して来るものですが、フト冷静になってみれば会場全体を包み込むものは「参加者全員の声」しかないのが何とも不思議でなりません。
成瀬先生は合図の鐘を鳴らす以外何も行いません。只ひたすら合図を出し続けます。結果、順番としての無音時以外、参加者は休みなく声を出し続ける事になります。
会場を包み込む複雑な波動の中、脳裏に浮かんでは消える無心と雑念。内面に次々と沸き起こる自らの感情を味わいながら、ひたすらに声を出し続けますが、皆さんの発声パワーに時間経過による衰えやバテは見受けられません!
皆が声を出し続けて小一時間、程好く「倍音声明」は終了の鐘を迎える事となりました。数分間の静けさを経て、心地よい疲労の中再度成瀬先生の話に耳を傾けます。
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ここで成瀬先生はその場に座り込んだ参加者の皆さんと向き合うように座り、質問を受ける時間を設けられました。
「今回体験させていただいた倍音声明は、身体におけるどのチャクラに作用するものなのでしょうか」
「また、大変難しいことを…(笑)。ヨガと倍音声明は違うものですが、身体に作用する恩恵としては共通するものが多く、大変興味深いものがあります。しかし、そのような効能は目に見えるようなものではなく、ましてや言葉で言い表せる類のものでもありません。ますは実践を重ねてゆくことです。とにかく楽しみながらヨガはもとより、倍音声明を行ってみてください。そこで自身が感じ取ったことが答えになるかと思います」
会場を見回す成瀬先生。今回は初めての参加者が多かったせいか、皆一応に放心状態のようで質問が続く雰囲気はありませんでした。それだけ参加者の皆さんも心地よい体験をなされたご様子です。
そこで、最後に会場を見回した成瀬先生は参加者の皆さんにこう語りかけました。
「今回の体験は、皆さんの身体や魂に色々な音を刻み込んだことと思います。今、この瞬間、倍音声明を始めたときと比べて何かが違うようにお感じになっているかもしれません。この 「違う」 という感覚は明日もまた、今日とは違う感覚が皆さんに訪れるものに違いありません。このことこそが浄化されたということなのです。
倍音声明とは最終的には音が見えるようになる作業ですが、その感覚を言葉で説明する事は出来ないでしょう。私は倍音声明を、数え切れない程体験し、実践しております。しかし今までに一度たりとも同じ経験をしたという事がありません。その時々の体調や自分自身の精神状態、そして「倍音声明」を行う会場の違いによって響きが全く違ってくるのです。もちろんこれは体験によってしかご理解頂けない領域だと思います。
重要なことは倍音声明に限らず、普段の生活において常に人間は自分に必要な音のみをピックアップしているという事実で、それは音に浄化作用があるからだと考えられます。例えばテープレコーダーで自身の周囲の音を録音し聞き直してみると、その雑多な音に驚かれることでしょう。このことからみても、人間は耳に入った音の全てを聞いているワケでなく、そのあらゆる種類の音から自身に必要な音のみを選択していることがおわかりになるでしょう。そうすることによって情報として必要のみならず、自身を癒す音をも吸収しているのです。
その “癒し” といった観点から考えるに “只単に音を発し、その音を浴びる” ことが持つ意味のなんと重いこと… この単純且つ奥深い体験をこれからも皆さんと一緒に続けて行く事が出来れば、それは私としても大きな喜びなのです」
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なんとも表現のしようのない非日常的な体験と不思議な感覚 …。「倍音声明」は、誰にでも出来る簡単な発声法でありながら、重ねた回数毎に全く違う感覚を味合わせてくれる、極めて質の高い瞑想法だといえるでしょう。
会う人にやさしさと厳しさ、さらに気さくさをも感じさせるのは、常に厳しい修行を行われてきた成瀬先生ならではの魅力です。
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ホロンPBIでは忙しい毎日の中では中々感じることの出来ないような「感動」や「体験」を皆様に味わっていただけるよう、各界のさまざまな先生のお話をホロンPBI主催の「上質人生大学公開講座」を中心に今後も充実したラインナップで展開してゆきたいと考えております。
スタッフ一同、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
それでは次回のホロンPBI主催の「上質人生大学公開講座」を楽しみにしていて下さいね。楽しいこと、不思議なこと、そしてあなたの人生にちょっとしたエッセンスを加えることが出来ること請け合いです。 どうぞご期待下さい。
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ホロンPBIでは忙しい毎日の中では中々感じることの出来ないような「感動」や「体験」を皆様に味わっていただけるよう、各界のさまざまな先生のお話をホロンPBI主催の「上質人生大学公開講座」を中心に今後も充実したラインナップで展開してゆきたいと考えております。
気軽な雰囲気の中で本当に気持ちの良い「体験」や「知識」に触れ合うチャンスなんてそうそうあるものではないですよね。これを機会に好奇心一杯の気持ちを鞄に詰めて、会場まで足をお運び頂ければ幸いと存じます。
スタッフ一同、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
それでは次回のホロンPBI主催の「上質人生大学公開講座」を楽しみにしていて下さいね。楽しいこと、不思議なこと、そしてあなたの人生にちょっとしたエッセンスを加えることが出来ること請け合いです。 どうぞご期待下さい。
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【 特別付録 】
恒例となりました、成瀬先生の服装ワンポイントチェック!
今回の講座でも成瀬先生の服装にチェックすべきポイントを発見致しました。
↓ ココ
赤地に白のドットをあしらった薄手で柔らかい生地のシャツにキラリと光る小粋なボタン。生地の色調と合わせた赤色に金のハート柄のボタン。
シックさとカジュアルさを併せ持つ、高等テクニックが本当にお見事デス。
オシャレですね!





