上質人生大学

特別講座レポート

2005年7月
ニコニコマッサージ~驚異の身体調整~
津田 啓史 先生

 

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 今回のバーチャルホロン大学公開講座は、津田 啓史先生による【驚異の身体調整~ニコニコマッサージ~】をお送り致します。

 

happa.jpg 「うんうん押す」「力を入れてもむ」など、従来のマッサージには「力がいる」「やる方が疲れてしまう」というイメージがつきまといます。ところが「収縮拡張反射理論」に基づく身体調整「ニコニコマッサージ」は、皮膚表面を一定方向にさするだけで、あっという間に筋肉が軽くなる、楽になると大好評。力を使わないので、やる側もまったく疲れません。

 この「ニコニコマッサージ」は先日ホロンPBIで最後の陰陽師尾畑雁多先生との対談でもその妙技を披露して頂いた武術家・河野智聖先生(ミュートネットワーク代表)が「年を取っても衰えない力を持つ、武術の達人達の力みのない身体操作を可能にするには」を研究する過程で生まれました。

 皮膚表面を「開く」「締める」「送る」「戻す」「上げる」「下げる」「形をなぞる」(この場所ごとの方向性が秘伝!)するだけで、動きの質がまったく変わってしまいます。
  
さらに嬉しいことに、ニコニコマッサージの効果は、腰痛肩こりなどの軽減・解消などの健康面のみならず、バストアップやヒップアップや目をぱっちりさせる、小顔にするなどの美容美顔の効果まで持っている驚きのマッサージ法なのです。
 では早速その内容をご紹介致しましょう。

happa.jpg 【 津田 啓史 先生 】

 自由人(ミュート)ネットワーク事務局長でミュート大阪健康道場道場長。永年の健康ヨガの指導活動のもとに、形にとらわれない事を大きな特色とするミュートヨガをはじめ、新しい健康運動を模索する。独学でヨガを始めたのが12歳。その後少林寺拳法、空手、合気道などを少しずつかじりながら、最終的に『人間』そのものへの尽きぬ興味から、健康ヨガの指導者として10年以上を過ごした後、ミュートネットワークに参加。河野智聖代表から快気法(心地良さ、気持良さを通じて身体を調整するひとりでもでき、また他者の調整法としても効果を持つ身体調整法)、動体学、(背骨を中心とした体運動体文化研究)、やわら心道(日本人の身体を追究する「やわら」の武術)を学び、それらの研究普及活動に専念。ミュート大阪健康道場の道場長として、大阪神戸などで指導する。

happa.jpg0507_tuda_1.jpg 「昔の武術の達人は年をとっても本当に強かったのですが、今、達人と呼ばれるような人は皆、理事になってしまうのが残念でなりません(笑)」
会場正面に立たれた津田先生は、会場の参加者一人一人に視線を送りながら持ち前の笑顔で言葉を交わされました。

 「身体を考える上での取っ掛かりは関節の柔らかさがカギとなります。大きく言えば、関節を経て骨が動けばそれでいいんです」
 このようにおっしゃった津田先生は、2名の男性参加者に壇上にて津田先生と手を繋いで立つように指示されました。
 「例えば足には筋肉が縦にしか存在しておりません。私が関節だとすると、両側の男性は筋肉に相当します。この3人がスムーズに動く事が重要なんです」と話されると、3人で上下にスムーズに動いてみせてくれました。

 

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 「関節は片方が閉まれば裏側が開きます。この基本となる動きも理解する必要があります」ともおっしゃいました。

 

 他にも「胸が張ればその上のおわん(乳房)は自然と上を向きます。巷で流行しているからと寄せて上げてみてもダメなんです(笑)」
 「元気な人はうなじが上がっています。その点、髪をアップにされている若いお嬢さんのうなじは下がっている事が多い。ですから、フト目に付いた後ろ姿で、この人は疲れているんだなぁ などとわかりますよ」などの身体にまつわるちょっとしたこぼれ話がありました。

happa.jpg 「では、そろそろニコニコマッサージの話にはいりましょうか」と津田先生。「筋肉の動きは皆さんの意識の密度と連動しています。出来ることなら、いつも身体の内面にご自身の意識を向けて各部の動きを観察して欲しいのです」

 「さて、普通のマッサージは強く、もっと強くと求めるので終わりがありません。対してニコニコマッサージは気持ちが良くてなお、もういいよと言えるマッサージなのです。さらにニコニコマッサージに精通し慣れてくると、頭で考えるだけで身体が開き、緩んでくるようになります」と笑顔での解説の後に、基本的な手の使い方の説明をして下さいました。

 

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 「まず第一に親指で密にして優しく撫でます。この場合の動きは 上げる、下げる となり、込める力は最小です。次に人差し指、中指、薬指の3本を使い、中位の力で筋肉を開いてゆきます。この際の動きは 開く、締めるとなり、込める力は中位です。最後は手のひらでチャッチャッと強めに筋肉を開いてゆきますが、動きは 送る、返す といった動きとなり、力は最大となります。この3つがニコニコマッサージを行う上での大切な基本的な動作となるのでしっかりと覚えて下さい」

 

 このように話された津田先生は同性の方で2人組みになるように会場を指導されました。
「肩を揉むのは筋肉を縮めますから間違いです。決して行わないで下さい。揉むのではなく3角筋(肩と腕の関節の上部筋肉)をこのように上から下に親指で筋肉を開くように擦る(さする)のです。その際、上部真ん中に線を引いてそこから左右に切り開いてゆきます。見本としてこのように私がマッサージを行っておりますが、現在のところただ擦っているだけなので指に力は全く入っておりません。そこで、込める力加減を相手に聞いて、3本の中指で行うか、手のひらで行うかを決定します。カギは受ける側の気持ち良さですので、必ず相手に擦り具合を聞いて下さい」と、会場の皆さんに説明されると「では、各自で行って見て下さい」と合図をかけられました。
 会場からは「ほぉ~」「もう少しゆっくりと…」「あ~いい気持ち」などの感想が聞かれました。

happa.jpg0507_tuda_4.jpg 「次に首、背中について説明致します」 と述べた上で会場内の動きを一旦停めると、津田先生は次の説明に移られます。 「首はネコを掴むように摘みます。背中は、背骨の両脇から外に向かって擦ってゆきます。その際は、相手の肘を前に回し背中を開いてもらうと行いやすく、効果も上がるでしょう」
 「背中の筋肉と背骨の関係が正常になれば姿勢が良くなります。この場合、最初に暗かったという訳ではないのですが、大抵の場合、皆さんの表情が明るくなります。すると必ず発する雰囲気が違ってきますので人相が良くなったように見えますね(笑)」

 

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 「次は腰です。腰も背骨から両脇に擦ります。次いでお尻の脇を上に擦ります。そして背筋を伸ばしてお腹と脇腹をしめて出来上がりです」

 

 「足の付け根はヒップの下のラインを開くと、鼠径部(そけいぶ→下腹部の下肢に接する内側。股もものつけね)が開きます。そして改めてヒップを締めるのです。恥骨(ちこつ→腸骨・坐骨と癒合して寛骨を作り、その下半前部を構成する骨→又の下、肛門の前)を締めるのがコツといえましょう。足首はくるぶしの輪郭をチマチマ開いてゆきます」
 「顔は頬骨(ほおぼね)の脇を開いてゆきます。すると自然と笑顔になってゆきます(津田先生がいつも笑顔なのはコレが秘訣だったのかも)。目の疲れには目のくぼみのラインを開いてゆきます。顎は締めると小顔のラインを手に入れる事が出来ます」
などなど多岐に亘ってニコニコマッサージとそれによって得られる効果を説明される津田先生。その都度実践された参加者の皆さんからは驚きの声が聞かれました。

happa.jpg 一通りの説明を終えた津田先生。そこでフト何気におっしゃった一言に会場の耳が反応しました。

 「今作っている身体は和服が似合う身体です」と。

 

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 「今の日本での住環境は上に上げる生活です。しかし、本来日本人は“着物” “帯” “すり足” などに代表されるように下に下ろす文化を生み出し育んできました。例えばこの “鉢巻”。 この鉢巻を額に巻けば首が軽くなります。

 

  次に “襷(たすき)”。 この襷で上半身を締めれば芯が決まります。すると気持ちも決まるので、部屋の乱れが気になり出します。よって知らず知らずのうちに部屋の掃除を始めてしまう、という驚きの効果があるのです(笑)。まぁ、言い換えればだらしない姿勢は部屋の乱れと同化しますので、部屋の汚れが気にならなくなると言うことなのですが。
 最後に腹を締める “帯” ですが、上過ぎるとアホボンになってしまうので注意が必要です(笑)。腹を締めると当然のように腰が決まりますので、やはり姿勢が良くなります。
 時代劇でも時々見かけますが、昔の人は討ち入り、あだ討ちを命がけで行いましたが、その際の格好は必ずといっていいほど鉢巻に襷掛けと相場は決まっております。当時の服装ベースは着物ですから最初から帯は締めております。加えての鉢巻、襷掛けで3点セットなのですが、これは袖が邪魔になるので採用した訳ではなく、自身の動きが違う、という事をきちんと理解した上での採用だったのですね。なんといっても目的を達する事が命がけですからね、覚悟が違います」

 

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 そう話された津田先生は、参加者の一人に襷掛けを施した上で掃除機を使用するように指示を出されました。なるほど、傍目に見ても身体に軸が出来るので掃除機のホースを持つ肘や太もものストロークに乱れが生じず、大変スムーズに動いているのが見て取れます。

 

happa.jpg そして最後に津田先生はこのようにおっしゃいました。

 「母さんお肩を叩きましょう♪タントンタントンタントントン、といった歌がありますが、これは20世紀の歌といえます。これからの21世紀は 母さんお肩を擦り(さすり)ましょう♪スリスリスリスリスリスリスリ、に変更せねばなりませんね(笑)」

 

 

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 ホロンPBIでは忙しい毎日の中では中々感じることの出来ないような「感動」や「体験」を皆様に味わっていただけるよう、各界のさまざまな先生のお話をホロンPBI主催の「上質人生大学公開講座」を中心に今後も充実したラインナップで展開してゆきたいと考えております。

 気軽な雰囲気の中で本当に気持ちの良い「体験」や「知識」に触れ合うチャンスなんてそうそうあるものではないですよね。これを機会に好奇心一杯の気持ちを鞄に詰めて、会場まで足をお運び頂ければ幸いと存じます。

 スタッフ一同、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

 それでは次回のホロンPBI主催の「上質人生大学公開講座」を楽しみにしていて下さいね。楽しいこと、不思議なこと、そしてあなたの人生にちょっとしたエッセンスを加えることが出来ること請け合いです。 どうぞご期待下さい。


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