上質人生大学

特別講座レポート

2004年9月
夢の構造 part1~夢の話をするだけで現実を変える陰陽師メソッド ~
尾畑 雁多先生

 今回のバーチャルホロン大学公開講座は『夢の構造 part1~夢の話をするだけで現実を変える陰陽師メソッド ~』をお届け致します。

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昨今、何かと話題の「陰陽師」

 生活の隅々にまでコンピューターが入り込み、生活システムそのものが高度に発達したかに思われる現代の日本社会。何もかもがデジタルで表現され尽くしたかのような社会に生きる私達にとって、あまり馴染む要素のないと思われがちの 陰陽師 が今、大変注目されております。

 「華やかし歴史の影に陰陽師あり…」
 彼方 菅原道真公の時代より、綿々と受け継がれし密伝にて現世に残る秘儀の数々…。その系統は古(いにしえ)の彼方よりもたらされた、紛う事なき我ら日本人の姿そのものなのかもしれません。

 

尾畑 雁多(おばた かりんど) 先生】 

  1960年、赤穂浪士の子孫としてこの世に生をうける。 
  先祖代々、赤穂武士の間に伝わっていた古式陰陽道を伝承する播磨陰陽師の末裔として、幼い頃より様々な霊体験を通して、一子相伝の秘術を習得する。古式陰陽道の伝承は、歴史的に「謎の集団」として知られる播磨陰陽師たちのもつ呪術・霊術から武術・戦略や武家の風習にいたるまでの多岐にわたるが、特に当家の伝承は、古くは物部の祭祀に起因する夢操り・夢伝え等の、独特な夢の世界に関する伝承と、その世界から現実に影響を与え変更すると伝わるノウハウを有する。

happa.jpg「まずは、播磨陰陽師についてお話させて頂きます…」0409_obata_1.jpg

 講座冒頭、尾畑先生は会場の空気を確かめるようにゆっくりと話されました。

 「いわゆる世間一般に陰陽師と呼ばれている人々が、この国には2系統存在します。1つは京都を中心に秘儀の数々を伝承された 都陰陽師 と呼ばれる方々で、映画やテレビでも取り上げられ、皆さんにもお馴染みの「安倍清明」が属する系統です。
 対し、別系統として存在しているのが 播磨陰陽師 と呼ばれる一族で、私はこちら側に属します。この2系統が袂を分けた時期は、伝承として応仁の乱の時代とされ、この事件以降、京都に残った人たちを「都陰陽師」、播磨に帰った人たちを「播磨陰陽師」と呼ぶようになったとされています」

 「時代も下り、やがて播磨陰陽師の人々は 織田信長 に仕えることとなりました。その後、本能寺の変を生き延びた我が祖先は 豊臣秀吉 に鞍替えすることで歴史に残る数々の合戦を影で支え続けていきました。さらに時代は移り、徳川幕府時代において播州赤穂の城主として認められるに至った次第です。
  ひとえに、この領地与えも徳川家が播磨陰陽師の力を認めていたことの証だと思われますが、その後、あまりに有名な赤穂浪士の一件にて、一族は歴史の波間に消え去ります。しかし、これで「播磨陰陽師の系統が途絶える」ことはなく、一族は日本中に散り広がって生き永らえ、結果、こうして子孫である私が今ここにいるのです」

 尾畑先生は、満員の会場を見回しながら一息つかれました。

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 「武家は「刀」を使いますが、陰陽師は「勾玉の系統」を使います。「勾玉」は「まがたま」であり「曲がった魂」を表すものとして「呪い」や「祟り(たたり)」を意味します。この技の原型は1400年以上昔し、栄世を誇った物部氏の時代より伝えられ、後の藤原釜足(「鎌足」 ふじわらのかまたり)を経た後、菅原道真公の時代において我が先祖が菅原家と共に戦うに至る大きな武器と相成った由緒ある遺産(技)であります。

 

 播磨陰陽師は別名「神祓衆(かんばらしゅう)」とも呼ばれておりますが、伝承によれば道真公が配下の菅原の衆を「カンバラ衆(菅原衆)」と呼んだのがそもそもの始まりだそうで、それが時代を下るにつれ、お祓いを司る集団の意を抱した「神祓衆」へと変化したのだ、と謳い継がれております。

 と、ここまでで播磨陰陽師の系譜を一通りご説明された尾畑先生は、いよいよ夢の世界についてのお話をして下さいました。

happa.jpg 「夢は現実の世界そのものを作り変えております…」

 「私どもの伝承では、「良い夢を悪い夢が食べ尽くす」と表現しておりますが、端的に言えば「良い記憶を悪いものが食べ尽くす」というのが正しい見方で、その人の記憶と思考こそが現実を作り変えてしまう、と考えているのです。
 つまり「不幸とは、基本的に自分自身が作り出している現象である」と見なし、他人に対しての不幸自慢をすることが「自分はおろか、周囲まで不幸にする原因である」と解釈致します。ですから通常の生活における周囲とのコミュニケーションにおいて、他人はもちろん自分自身に対しても露一つの不幸自慢もしてはならない、ということになるのです」

 

0409_obata_3.jpg 「夢の世界とは霊界そのものを指します。霊の世界として夢の集まる場所を「夢殿」と呼び、就寝前に何を行うかが大変重要になります。具体的には「悪しきもの祓い清め、つねに正しき事、行わせたまえ」と唱え眠るのが良い方法とされております」

 

 「私どもは神も物の怪(モノノケ)も形あるものとは考えておりません。一般に言われる「神」や「狐」、「狸」の類に相当する霊的な存在だと見ております。そのような霊的な存在が悪い言葉に触れればどうなるか…考えればすぐにわかることですが、悪い言葉からはそれに準じた人格が形成されるに至ります。一方、良い言葉にも同じ力が宿っているので、とどのつまり 何を想い、何(言葉)を発するかによって、人生が180度変わらざるを得ないと断言出来るのです」

happa.jpg 「不幸自慢の人は大概「同じ夢(悪い夢)」を繰り返し見続けているものですが、これは地下水脈のように悪い想いが心の根底を流れ続けているからなのです。稀に祟りが原因で不幸になってしまう場合もありますが、大抵は自分で嫌なことを作り出しているといえましょう。

 通常、場の空気(人の心)を変える場合には「お祓い」が有効なのですが、残念ながらこういう方たちにはあまり効き目がありません。何故なれば、内なる心で「嫌な夢」を永遠に作り続けるが故、お祓いで悪夢を払った矢先に次の悪夢を作り出し、心の内で悪夢の連鎖を断ち切る事が出来ないからです。こういった場合の対処法としては、その方自身に 「自分で夢に立ち向かって下さい」 としか言い得ないのが実情です。
 ところが夢とは不思議なもので、悪夢の連鎖に 「キリがない」 と思える一方で、 「立ち向かえば突然変更するもの」 でもあり、思考を変更した瞬間から明日への現実が変化する性質も帯びています。故に、自身でどうにもならないような状況に陥った時は、枕を裏返して寝るだけでも良いと考えることが出来るのです。これが伝承における 「何かを変えれば何かが変わる」 の所以であります」

 

0409_obata_4.jpg 「「場を良く見る」ことも大切なことで、一般に水が多ければ波動が変わりやすいと言えるでしょう。昔から池、川、沼、湖などで霊が現れやすいといわれるのはこのためです。

 

 故に水へは感謝を込めて「ありがとう」と言いましょう。最新科学は人の心の伝わりが水の分子構造を変えてしまう事実を明らかにしましたが、人は昔からそのことを知っていたと伝承は教えてくれています。人間の身体は70%が水分なので、その一言で身体の組成に大きく影響を受けるのは道理の下です。さらに、もっと大きな目で見れば地球にも同じことが言える、と わかる筈です」

happa.jpg 「日本では、生前に業績をあげ未来に影響を与えた人を神と呼びますが、播磨陰陽師では、そのような人は 夢の世界にいる と考えています。故に夢の世界で自分が必要とする人に会うことが出来る、という訳です。つまり修行と鍛錬を重ね、心を高度に練り上げてゆけばピンポイントで夢の場所や人、情報に出会うことが出来るようになるのです。

 誤解を恐れず申し上げれば、人間の目は周囲をありのままに見るようには出来ておりません。いや、正確には「よく見えていない」のです。同じ意味において音も聞こえておりません。
  試しにこの会場を録音して再生してみればハッキリしますが、驚くほどのノイズが確認できる筈です。空調の音、衣類の擦れる音、ざわめき…しかし、それらを通常意識することはありません。なぜなら我らの心が物を見、音を聞くからです。人間は自分が作り上げた世界でしか生きることが出来ません。故に夢も現実も同じ世界といえるのです。
 播磨陰陽師の伝承には「自身の過去、未来において、自分の現実や夢に接すべき時、見る夢ありや。故これうつつのごとし」「自身が他者の過去、未来へ行き、その者の現実、夢に接すべし時、見る夢ありけり」という言葉があります。性、恋、嫉妬などに表される想い、生、力、怒などの肉体優先の感覚、どちらも夢、現実分け隔て無く存在し、生きうる限り我々はアクセスし続ける運命なのです」

happa.jpg0409_obata_5.jpg 「播磨陰陽師において、私の一族は武術を使います。これは陰陽師の中では珍しい系統で、私の先祖が江戸時代に侍として生き得た布石にもなっております。ここで、これら武術を駆使する陰陽師的必要性とは何かを考察してみましょう。 答えは 「相手の関節を攻めて動作不能とし、最後に息を止める手段(息の根を止める)」 として用いたのです。そうして停止した対象をお祓いすることにより、魂より悪しき物を抜くに至るのです。
 陰陽師は宇宙の摂理を利用し目的を果たす一族です。その摂理の中では、まず「自分の現実はコレだな」と思うことが大切です。自身の見方を変えればそれに伴う現実が変わる、とは先ほどから何度も述べた通りで、私達は否応なしに夢に関わりを持ちながら日々生きることを宿命付けられている存在であり続けます。ですから、より良い明日と未来のために、夢の世界を活用してみるのは、結果とても積極的な生き方に繋がるのです。
 人生の多くは夢を見る時間に費やされるのが現状です。ですから、たくさん寝て、結果多くの夢を見るように気持ちを向けましょう。そしてその夢が、皆さんの現実をよりよい方向へ導いてくれますように、日々私も祈っております(拍手)」

happa.jpg 今回のテーマである 「播磨陰陽師における夢のお話」 は大変奥深いもので、わずか数時間の講義ではとても内容の片鱗にすら辿り着く事は出来ません。そこでホロンPBI・バーチャルホロン大学におきましては、同テーマにおける 尾畑先生へのシリーズでのご登場を要請し、結果、快諾して頂くことと相成りました。追って続編の日時詳細をお知らせできるものと考えておりますので、皆様には楽しみにお待ち下さいますよう重ねて申し上げます。

happa.jpg ホロンPBIでは忙しい毎日の中では中々感じることの出来ないような「感動」や「体験」を皆様に味わっていただけるよう、各界のさまざまな先生のお話をホロンPBI主催の「上質人生大学公開講座」を中心に今後も充実したラインナップで展開してゆきたいと考えております。

 気軽な雰囲気の中で本当に気持ちの良い「体験」や「知識」に触れ合うチャンスなんてそうそうあるものではないですよね。これを機会に好奇心一杯の気持ちを鞄に詰めて、会場まで足をお運び頂ければ幸いと存じます。

 スタッフ一同、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

 それでは次回のホロンPBI主催の「上質人生大学公開講座」を楽しみにしていて下さいね。楽しいこと、不思議なこと、そしてあなたの人生にちょっとしたエッセンスを加えることが出来ること請け合いです。 どうぞご期待下さい。


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