2004年2月
思考は現実化する
蔵元 天外 先生
2月のバーチャルホロン大学公開講座は「日常で活かせるメンタルトレーニング」の蔵本天外先生をお招きして、変化の激しい21世紀を如何にして乗り切っていくか、のノウハウを伺いました。
蔵元先生は物理学、数学、解剖学などを駆使し、脳波とホルモンの関係を分かりやすく解説、次いで人間の思考、行動パターンは脳波の自己コントロールにより自由に変えられることを、数々の体験、理論を通して説明されている方です。
今回は現代人が抱えるさまざまなストレスや悩みを、その人が元々持っている能力(脳力)で乗り越えて行く…といった楽しく驚きに満ちたお話を、独特の雰囲気の中でご披露してくれました。
題して「思考は現実化する」
とっ、その前に、今回の講座を担当して頂く蔵元先生の略歴を申し上げておく事に致しましょう。
【 蔵元 天外(くらもと てんがい) 先生 】
1960.8.31生まれ。
アメリカで身につけたサイコセラピーのノウハウをベースに古武道、空手などの精神鍛練、古武道などの修行の奥義や大脳生理学なども取りいれ体感を通したスタイルで「日常で活かせるメンタルトレーニング」を確立。約20年に亘りマイセルフ、コントロール(人間が本来持っている自然治癒力を自ら引き出せるようにする方法)をわかりやすく伝え今日に至る。
心と身体のケアをテーマに最高で年300回、平均でも毎年200回以上の講演をこなす傍らジャパンサイコセラピストとして潜在能力(脳力)の開発トレーニング、セミナー、経営プランニングアドバイザー等幅広く活動、登校拒否児童、精神的トラブルの個人セッションの他、プロ野球選手やオリンピック選手、Jリーグ選手、プロボクサーなどへのメンタルトレーニングとしての実績も多い。
更に、今般「人間精神文化復活協議会」を発足。日本の伝統・文化の尊重。教育は教えるという一方的な形でなく、共に育む「共育」という形で世界を視野に入れた交流の中で、互いに学び合うことを実践していくことの活動も大急ぎで進めている。
さて、今回の講座はいつにも増しての大盛況!
約90人もの方々がご参加されました。
講座の冒頭を飾るのは、プロジェクターから映し出される蔵元先生の功績紹介ビデオ画像。これからの2時間における密度の濃い講義内容を暗示させるに相応しい、参加者に向けての音と映像のオープニングプレゼントです。
「思考とは一体何でしょう?」
ビデオ終了後、演台に立たれた蔵元先生は冒頭初語に問いかけました。
「思考とは成り立ちとプロセスと結果によって構成されています」とおっしゃる蔵元先生は「具体的に…」と4つの項目をホワイトボードに書かれました。
①「認識」~知識と知恵
②「判断」~価値
③「推理」~想像力
④「分析」~論理
それぞれの項目を話される中で蔵元先生は「法則性とは数々の原理によって成り立っています」と述べられました。
「次に…」と会場の照明を落としプロジェクターで「脳の構造のイラスト」をスクリーンに映し出した蔵本先生は「思考について脳の受け持つ役割」をお話されました。
「思考においての重要な箇所は間脳部における視床、基底核、視床下部、灰白質と呼ばれる場所です。これらの場所においては次のような事が行われています」
① 肉体の制御・管理
② 意識の管理
③ 潜在意識の管理
「①の応用ではアメリカが最先端を走っています。具体的には皆さんもよくご存知のボブサップ、彼のトレーニングに応用されるや、格闘技においては素人同然のボブが、元来持っていた肉体的資質に上乗せするように優秀な反射係数と持久力を獲得し、今や格闘技界のトップレベルを伺える位置にまで這い上がろうとしています。
根性論や盲目的なトレーニングの積み重ねでは到底到達できないであろう肉体改造。理論的には細胞の新陳代謝をDNAレベルでコントロール出来るような段階にまで応用技術が到達しているという事実があるのです。
②においては「脳波の出力と管理」と置き換えても良いでしょう。
③は「地球との共鳴振動の管理を担当している」と言い換える事が出来ます。
以上の事から「意識を管理したい」と思うなら、先ず「間脳をコントロールしなければ全くナンセンスである」と断言する事が出来るのです」
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「先程、「地球との共鳴振動」と申しましたが、これはドイツの物理学者シューマンが発見した「シューマン共振」と呼ばれる「命と生命活動の源である」と考えられる概念です。一口に地球の振動と申しましても色々あるのですが、大きく分けると ① 地球の動振動
② 電離層からの振動
という2つに分ける事が出来ます。これら地球の内核、外核からの振動と宇宙からの振動が混ざり合ってシューマン振動となり、この振動エネルギーを盲腸、扁桃、中耳、脾臓が受け取り、脊髄を経由して後頭部に集められ積分化されるのです。いわゆるコンデンサーと同じような働きで間脳におけるエネルギー出力のオン・オフを行っているのです」
「「ラプラセン化」。この言葉は思考が現実化するまでのタイムを意味し、オーストラリアの学者が計ったところ0.3秒という数値が導き出されました。
具体的には、A10神経と呼ばれる神経が大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)から前頭葉(ぜんとうよう)に向かって伸びており、このA10神経を通る形で電気信号が後頭部から左右両側頭部に移動し眉間でぶつかります。その後、電気信号が元の場所に戻ろうとする過程で思考的命令が下されるのです。この間が0.3秒という事なのですが、その結果として、
① シューマン共振を取り入れながら「ドーパミンホルモン」が合成され、その反応によって
② モノアシン系ホルモン(βエンドルフィン、ノルアドレナリン、セロトニン等)が放出されます。
これらのホルモンがバランス良く放出された状態下では病気の治癒率が飛躍的に上がります。実際、私が顧問を務めているバレーボールチームでは、選手の剥離骨折が試合開始前の1時間で治ったという事実があるのです。
この状態を脳波的に表現すると、皆さんよくご存知のα波状態という事になります。その周波数は7~14Hzと言われ、自然界では鳥の声や波の音などの心地良いと感じる音がその周波数帯に当てはまります。
一方、この周波数が16Hzに上がると神経障害を起こす可能性がぐっと高くなるのですが、具体的には「目覚まし時計の甲高いデジタル音」等が挙げられます。確かにあの音を一日中聞かされると神経障害を起こすような気がしますよねぇ(笑)」
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さて、蔵元先生による一通りの説明によって「大切なのは間脳を上手にコントロールする事」の理由が分かりました。
そうなると 「じゃあ、どうしたらドーパミンホルモンを上手く出す事が出来るの?」という所が気になりますが、その点について蔵元先生は、次のように説明されました。
「ポイントは「集中力」です。イチロー選手を見て下さい。一流と言われている人は必ず集中力を養うトレーニングを行っています。皆さんは普段から集中力を養う気遣いをどれだけ行っておられますか?」
会場をぐるりと見回した蔵本先生は、笑顔で問い掛けます。
「集中力を高める簡単な実験を行ってみましょう。まず左手で拳を作って前に出して下さい。その上に右拳を力一杯押し付けるように重ねてみて下さい。そして、その重ねた両手を身近な人に離してもらえるかどうか試してもらってみて下さい。他人が引き離そうとする力に抗する事は、まず難しいと思います。
次に「カチャ!」と声に出して右拳を90度横から重ね合わせるようにしてみて下さい。イメージとしては両手に鍵を掛けて重ねるようなイメージです。今度はどうでしょう?他人の力がかかっても、なかなか両手が引き離されないのではないですか?」
この簡単な実験に会場からどよめきが起こりました。この他にも蔵本先生の指導の下、Oリング(親指と人差し指で輪を作り、他人にその輪を引き離してもらう実験)での言葉の言い回しによる身体の反応の違いを体験する事が出来ました。
「病気を治す」→Oリングが開く
「健康になる」→Oリングが開かない
「自分の仕事をする」→Oリングが開く
「自分の役目を果たす」→Oリングが開かない
ここで蔵元先生から「集中力がないと意味がない」「言葉は記号化されている」との言葉が飛びます。
「借金を返す」→Oリングが開く
「富を得る」→Oリングが開かない
「精神的に強くなる」→Oリングが開く
「調和を図る」→Oリングが開かない などなど…
「普段の言葉を少し変えるだけで結果が随分違ってくるのが分かると思います。言葉は思考から出ています。「熱い」と言わねば熱は出ませんし、「お腹が空いた」と言わなければお腹も空きません。つまり思考は言語そのものなのです」
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「普段から「運が悪い」と言っている人は、その原因を何時でも何処でも細かく言葉で説明する事が出来ます。普段から原因を細かく分析、認識する事で思考化してしまっているのです。その為に思考の悪いところが益々明確化され、どんどん悪くなっていくのです。 だからこそ良い所を明確化しなければならないのですが、そういう人は良くする為の言葉を知りません。「言葉は思考化し、やがて現実化する」といった流れの中で、スタート地点であるべき言葉を知らないという事は致命的とさえ言えるでしょう。
言葉による思考の現実化はいずれ現象となり、あたかも酸素と炭素が化学反応を起こして水に変化するように自然な流れで物質化してゆく…物質とはエネルギーの性質、構成状態によって成り立っているので、そのエネルギーには必ず意思が存在するのです…」
これらの事を蔵本先生は肉体から細胞、DNA、素粒子、クオーク、単極磁気エネルギーから2つに極分化された意思エネルギーまでの各エネルギーHzを順次遡りながら、最終的に宇宙創造の意思エネルギーの存在まで示唆されました。
「つまりは…」
「意思エネルギーが全ての大元であり、言語(=思考)がクオーク、細胞、DNAと伝わり、間脳を経て現実化する、という事なのです。その波に上手く乗る為には言葉を短縮、記号化し、その言葉の意味を解読せねばなりません。
ここでいう言葉の意味とは①その物事の役に立つ度合い、②何の為のものか、③応用範囲、を指しています。この解読が出来ないという人は、自分の過去の経験から上記の事を分ける事が出来ない人の事です。このような人々に脳の進化は訪れません」
「思考は人格を司ります。人格には基本人格と適応人格とがあります。適応人格は変化し自我となります。一方基本人格には超自我が存在し、良心を形成します。良心には善悪理論(=ジンクス)があり、満たされぬ場合欲求不満が発生致します。
これらが3歳児までに十分に満たされぬ場合、生涯を通じて以下の欲求の3大行動が必要以上に発現する可能性があります。
① 攻撃的行動
② 逃避的行動
③ 代償的行動
このような行動に支配されない為にはどのようにすればいいのでしょうか?答えは心を良くすることにありますが、その扉を開ける鍵は3つ存在致します。
① ○○になる
② ○○をする
③ ○○を得る
の3つです。これらがなぜ鍵となりうるのか?それはパブロフの犬と同じように潜在意識がこの3つの条件を常に欲しがっているからなのです。
ここで最も気をつけねばならない事は、上記は単発では鍵としての機能を発せず、常に三位一体でなければならないという事実です。その為にも先程申し上げたように言葉の記号化、暗号化が求められているのです」
最後に「間脳を刺激する」取っておきの方法を蔵元先生に伺いました。
「毎朝、鏡に向かって額中央(=A10神経)を見る。そしてリラックスした状態で「しなければならない事をやめた!」と言うのです。
例えば「借金に苦しむのをやめた!」「うじうじするのをやめた!」「腹が出ているのをやめた(笑)!」などですね。そうする事によって感情をコントロールし、その後に上記の○○になる、○○をする、○○を得る、を自分自身に言い聞かせるのです」
「信じる事とはありのまま、そのまま、疑わない、真実を受け入れる、という事です。それによって自分自身が形成され、潜在意識に刻印されてゆくのです。この「信じる」という事が出来ねば、あなたは何も学ぶ事は出来ません。
集中力、自己信頼、知性があたかも束ねた3本の矢のように1つとなって、あなた方ご自身を変えてゆく原動力となりますように私は祈っています。
化学記号の名前を覚えるように、宇宙創造の意思を感じとってみて下さい。「私は神と一体である。だから○○である事を信じる」と大きな声で言ってみて下さい。神は物理学で解明できるとても科学的で論理的なものなのですから…」
気軽な雰囲気の中で本当に気持ちの良い「体験」や「知識」に触れ合うチャンスなんてそうそうあるものではないですよね。これを機会に好奇心一杯の気持ちを鞄に詰めて、会場まで足をお運び頂ければ幸いと存じます。
スタッフ一同、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
それでは次回のホロンPBI主催の「 上質人生大学公開講座 」を楽しみにしていて下さいね。楽しいこと、不思議なこと、そしてあなたの人生にちょっとしたエッセンスを加えることが出来ること請け合いです。 どうぞご期待下さい。







