上質人生大学

特別講座レポート

2003年2月
ツールとしての般若心経・1
石山 陽園 先生


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 さて本年2回目のバーチャルホロン大学公開講座は、これまた絶好調企画第2弾!石山 陽園先生による「ツールとしての般若心経」をお送り致します。

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  でも、何が絶好調企画なの?とお思いのあなた!その疑問はごもっとも(笑)。では早速その疑問を解いて差し上げましょう!このレポートを読めばその疑問が解けるばかりでなく、あまりの面白さに、当日、会場に行かなかった自分を責めてしまうかもしれませんよ(笑)

  とっ、その前に、今回の講座を担当して頂く石山先生の略歴を申し上げておくことに致しましょう。

 【 石山 陽園 先生 】
 真言密教の僧侶であり、真言宗 円生寺の住職(enshoji@mac.com)。同時にTA(交流分析)心理療法家でもあります。TAの本場・アメリカでの認定試験に英語でのコミュニケーションを踏まえた上でパス。以後、日本TA界においてトップクラスに位置付けされ、今日に至ります。現在国際TA協会教授。

happa.jpg さてさて今回の石山先生の講義は、予想以上の方々においで頂いた結果、会場にご用意させて頂いた席数がいっぱいとなる盛況ぶり。しかも参加者の男女比率が半々というところに片寄りのない石山先生の人柄が感じられます。

  さて、壇上に立たれた石山先生は挨拶もそこそこに、会場の参加者一人一人に自己紹介と般若心経との関わりを話してもらい、今日の講義を聴きに来た動機を質問されました。一人一人と和やかに、そして気持ちを噛み締めるように優しく言葉を交わす石山先生。会場に濃密な時間が流れ始めます。
  一通りの自己紹介が終わったところで石山先生は、持参された数枚の資料を配布されました。その中の一枚には
般若心経が記されています
石山先生は会場の皆さんに語りかけます。
 「さぁ皆さん、私と一緒に般若心経を唱えてみましょう」
 般若心経の漢字全てに「ふり仮名」がうたれているので、声を出して読む分にはなんら差し支えはありませんが、その内容はチンプンカンプンです…数分後、筆者にとって自身が読み上げた言葉の意味すらさっぱり理解できぬまま、とにかく経唱は終わってしまいました(笑)

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 さて、ここからが本日の講座の本題です。なんといっても今回のテーマは「ツールとしての般若心経」なのですからね。

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 石山先生はおっしゃいます。「どうです?般若心経を読んでみて。ここに何が書かれているか、わかりますか?(笑)」

 「漢字だらけでゴチャゴチャ…これで一見難しそうに見えますが、意外に書いてあることは至極単純なんです。いいですか?かいつまんで話せばこうです」

 石山先生の屈託のない笑顔に会場全体が引き込まれてゆきます。

  「聖なる観音菩薩さんは、この世の心理をついに極めました。だからこそ人は知るべきです。比べようもない真言は、一切の苦しみを取り除いてくれまっせ…と。さぁ、さっそく、ありがたい、ありがたい、と唱えなはれ!」

 「えっ!?それだけ?」石山先生の気取らぬ話し方に、先程まで気難しそうなオーラを放っていた手元の般若心経が、なんだか違って見えてきます。

 「まぁ、今のは言うてみれば「戸田奈津子(有名な映画字幕の翻訳家)」ばりの解釈です(笑)。そうは言うても、そこはお釈迦様のありがた~い教え、深い意味がたくさん込められていますので、これからそれらをご説明していきたいと思います(笑)」

 「まず、般若心経で外してならんのが「空」という言葉ですな」
 会場をさっと見回して参加者の一人に聞きました。
  「あなたは朝食に何を食べましたか?」「えっ?カレーです」「朝からカレー食べはるの?すごいなぁ(笑)。よ~食べるなぁ(笑)。でも、ちゃうねんなぁ…(笑)」
 今度は別の方に聞きました。
  「あなたは朝食に何を食べましたか?」「パンです」「そうやがな!その答えを待ってたんや(笑)」

 なんだか、落語の高座を聞いている気分です(笑)

 「そのパンは誰が焼いたん?」
 「パン屋さんです」
 「そうやがな!当たり前やな(笑)…ところでそのパンの材料の小麦を作ったのは誰や?ほんでパン屋までその材料を運んでくれたのは誰?そうやって考えてみたら、パンひとつ食べるにしてもありがたいやろう?」
 「はい」
 「朝食べたパンひとつにしても、たくさんの人や物とが関わっている。ましてや世の中に存在する色々なものは全ていろんなもんと関わりあっているんや。その関わりあっている本質を、般若心経では「空」という言葉で表しとるんや。しかもこの概念は、人間を構成している「十識」全てが「空」という本質を持っているのだ、ということも言い当てとるからすごいわな!」

 う~ん…わかるような、わからないような…ところで、その「十識」ってなんですか、先生?

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 「ほんで、ここでいうところの「十識」やけどな…あんた知ってるか?(聞かれた参加者は「わかりません」と首を振りました) そうかぁ~そら知らんわなぁ…(笑)」

 会場内に石山先生の硬軟取り混ぜた笑顔が炸裂します!

 「まず、眼(色)・耳(声)・鼻(香)・舌(味)・身(触)の五感が五識やな。これに第六感(六識)が加わり自我(=末那識)(七識)・肯定的潜在意識(八識)・否定的潜在意識(九識)ときて、最後に無垢識(十識)で人間を構成している「十識」の完成を見るわけや。
 この最後の無垢識というのは、いわゆる「火事場のくそ力」のことで、何にも縛られず自分の能力を100%発揮できる状態のことをいいますねん。
  ちなみに一般的な日本人は潜在意識にマイナスの感情がインプットされていることが多いかなぁ。これは小さい頃から「禁止」と「命令」で育てられ、褒められることに慣れてないせいでしょうなぁ。褒められたらもっと素直に「ありがとう」とか言うたらええねん!そやのに、いちいち照れて「あ~やない、こ~やないなんて…」」

 例え話が長~くなりそうなのでカットします(笑)

 「ほんで、般若心経の最後の部分、ここがまたええこと言うてるねん(笑)。
  直訳すると「着いた!着いた!彼岸(大きな川のはるか向こうに見える対岸)に着いた!悟りよ、幸あれ!」なんですが、要するに「幸せにたどり着いたよ!いやぁ~ありがたい、ありがたい!」ということなんですわ。ここは使えますよー!(笑)」

  何に?

 「いいですか。例えばあなたの会社の手形が落ちるかどうかの瀬戸際やったりするでしょ?そんな時、こないな風に唱えたらよろしいねん!
  「落ちた!落ちた!手形が落ちた!」ってね(会場、大爆笑!)。
  他にも「もうかる!もうかる!大丈夫!」とか「もてる!もてる!モテモテやー!」とかね(再び、大爆笑!)。
  苦しいときにはお経を唱えたらよろしいねん。そやのに、そんな時に限って○○○○(某サラ金)に行くからあかんねん!(さらに大爆笑!)」

happa.jpg 「みんなで世界平和!なんて難しいこと考えずに、あんたが幸せになったらよろしいねん。」

 

 石山先生の冗舌はとどまるところを知りません!(笑)

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 「私が以前マザーテレサにお会いした時、「自分の時間(人生)を奉仕に費やすことに矛盾を感じたことはありませんか?」と質問したら「私は自分の暇な時間だけ、みなのために尽くしてますねん」って答えてくれはりましてん。

  格好よろしいなぁ~。
  もちろん日本語ちゃいまっせ!私が英語で聞きましてんで!(笑) 私もこれからインタビュー受けたときには、同じこと言おう思てますねんけどね…あかんかな?(笑)」

happa.jpg 「不機嫌は伝染します。例えば今朝、あなたが奥さんと喧嘩したとします。その不機嫌が近畿に伝染し、日本全国に伝染し、小泉首相に伝染し、電話会談でアメリカのブッシュ大統領に伝染し、核ボタンを押したれ!ってことになって地球が全滅したら…どうします?(笑)」

 

 そんなアホな~でも、そんなことって有り得るんですか…先生?(笑)

 「突き詰めれば有り得る話しです。怒りは認知すると半分になり、放っておくと憤怒し憎悪に変わります。同じく、悲しみは慰めてもらうと半分になり、放っておくとウツになります。恐れは保護してもらわなければ不安に変わり、喜びは一緒でなければマニアック(!)になります(笑)。
 つまり、混乱すれば人間関係がこじれ、身体に影響が出ます。結果、免抗不全になり命を落とすことにもつながりかねません。
 だから心が傷ついたときには深く深呼吸をし、手を合わせて唱えてみましょう。人間は思考のいがみが取れて初めて、次の行動がとれる生き物なのですから…」

happa.jpg 最後に石山先生はこうおっしゃいました。

 

 「仏教は本来、宗教ではなく哲学や生き方を論じたものですね。瞑想の仕方や呼吸の仕方を重点的に説いてあったりしますし…。現代を生きる皆さんの生活にも般若心経をツールとして活用できる場面は決して少なくないと思います。是非、活用してみて下さい。
 よければ私が住職を務めます「円生寺」にもお布施を持って遊びに来てくださいね(笑)」

 最後に自寺の宣伝も忘れない、ちゃっかりとした石山先生でした(笑)

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  ホロンPBI主催のバーチャルホロン大学公開講座では、今回大好評であった石山先生の「般若心経」の講座を、今後も重ねてゆきたいと考えております。講座に参加され、当日の空気を肌でお感じになった方、または今回のレポートで初めて「般若心経」の文字をお読みなった方まで、率直な皆さんのご意見をお聞かせ下さい。今後の講座の参考にさせて頂きます。

  さらにホロンPBIでは、忙しい毎日の生活の中では中々感じることの出来ないような「感動」と「体験」を味わっていただけるよう、各界のさまざまな先生のお話をホロンPBI主催の「バーチャルホロン大学公開講座」を中心に展開してゆきたいと考えております。
  気軽な雰囲気の中で本当に気持ちの良い「体験」や「知識」に触れ合うチャンスなんてそうそうはありませんよ(笑)。

 それでは次回のホロンPBI主催の「バーチャルホロン大学公開講座」を楽しみにしていて下さいね。楽しいこと、不思議なこと、そしてあなたの人生にちょっとしたエッセンスを加えることが出来ること請け合いです。ご期待下さい。

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