特別講座レポート

2012年9月
播磨陰陽師講座 / ~ テクノドリーマー養成講座・Part3 ~
尾畑 雁多(おばた かりんど)先生

尾畑 雁多(おばた かりんど) 先生

1960年、赤穂浪士の子孫としてこの世に生をうける。

先祖代々、赤穂武士の間に伝わっていた古式陰陽道を伝承する播磨陰陽師の末裔として、幼い頃より様々な霊体験を通して、一子相伝の秘術を習得する。古式陰陽道の伝承は、歴史的に「謎の集団」として知られる播磨陰陽師たちのもつ呪術・霊術から武術・戦略や武家の風習にいたるまでの多岐にわたるが、特に当家の伝承は、古くは物部の祭祀に起因する夢操り・夢伝え等の、独特な夢の世界に関する伝承と、その世界から現実に影響を与え変更すると伝わるノウハウを有する。

 

 

「今回は夢の活用技法 「夢伝え」 についてご説明します。夢伝えとは、「夢の世界と情報をやりとりする技法」 で、これを理解すれば夢からもたらされる情報を自分の未来に役立てることができるでしょう」

「和歌山に龍神温泉という温泉地があります。この温泉地は夢枕に現れた龍神~「難陀(なんだ)龍王」のお告げに従い、弘法大使・空海が堀当てた温泉を元に発展したといわれています。

このような夢のお告げに従い掘り当てた温泉は、龍神温泉に限らず日本全国に複数存在するといわれています」

 

「龍神についてご説明したいと思います。龍にはたくさんの種類があり、「寺の鐘の上についている龍」 や 「硯(すずり)やテーブルの足に彫られた龍」 などが馴染み深いといえますが、実はこれらの龍は全て違う種類の龍族とされています。先ほどお話した龍神の一族は、龍族の中でも最高神に位置する存在~「八大龍王」として認められているのです。

ちなみに 「難陀(なんだ)龍王」 は八大龍王の最初の神とされ、残りは

・「跋難陀(ばつなんだ)龍王~兄、難陀龍王と共に摩竭陀国(まがだこく)を守護、恵みの雨を降らせる」

・ 「紗伽羅(しゃがら)龍王~海に住み、水を支配。竜宮城の王である」

・ 「和修吉(わしゅきつ)龍王~九の頭を持つ龍神、いわゆる 「九頭龍大明神」 である」

・ 「徳叉迦(とくしゃか)龍王~舌が多く視線に毒があるため、人を凝視し、息絶えさせる」

・ 「阿那婆達多(あなばだった)龍王~ヒマラヤの北、「阿耨達池(あのくだっち)」 に住み、四方に大河を出し、人間の住む 「閻浮提(えんぶだい)」 を潤す。また、菩薩の化身ともいわれる」

・ 「摩那斯(まなし)龍王~大きな身体で力が強く、かつて阿修羅が帝釈天の居城 「喜見城(きけんじょう)」 を海水で侵した際、身をもって海水を押し戻した」

・ 「優鉢羅(うはらつ)龍王~菩薩の目に例えられる 「青蓮華(しょうれんげ)」 に住む」

以上、これらの神々を合わせて八大龍王~龍神とされています。

古来より日本には八百万の神々がいるとされていますが、一般的に龍神様と呼ばれる神は八大龍王を意味し、雨をつかさどる役割があるので水関係のお告げが多いといえるのです」

 

 

「お告げについてもう少しお話しておきましょう。夢のお告げは信仰の有無に関係なく、寝入りばなで意識がボーっとしている時間帯に降ろされることが多いようです。時期としては満月や新月、盆、正月における前後、さらに霊力が上がった者には正月から節分過ぎ、もしくは盆から10月末頃までがお告げが受けやすくなるといわれています」

「龍神に限らず、夢のお告げを行う神々は 「天龍八部衆」 に属するとされ、

・ 「天(てん)~仏法で言うところの天上界にいる神や、その眷族を指す」

・ 「龍~先ほどご説明した通りです」

・ 「夜叉(やしゃ)~天竺の鬼神で、毘沙門天の眷族とされる」

・  「乾闥婆(けんだっぱ)~帝釈天に仕え、音楽を演奏する神といわれる」

・ 「阿修羅(あしゅら)~インド神話で不思議な力を備えた神々の総称で、インドラ神と争う悪魔・鬼神を経て仏法を守護する神とされる」

・ 「迦楼羅(かるら)~金色の翼を持ち、口から火を吐き、龍を好んで食べる鳥とされ、梵天の化身といわれる」

・ 「緊那羅(きんなら)~馬首人身や人首鳥身の姿をした歌の神とされる」

・  「磨睺羅伽(まごらか)~人身蛇首の神といわれる」

これらの神々を総称して天龍八部衆と呼んでいるのです」

 

「神や仏から降ろされる夢のお告げを 「託宣(たくせん)」 と呼びます。この中で、神からのお告げは 「神託(しんたく)」、仏からのものは 「示顕(じげん)」 と区別しています」

「お告げには死神(まかるかみ)からのものもあるでしょう。一般的に死神とは骸骨(がいこつ)が大きな鎌を持ち、地獄へ連れて行くイメージがありますが、これは西洋からもたらされた姿形で、本来は死ぬ人の恐怖を和らげ、本人に死の事実を伝える役目を担う、生死を司る神を意味します。
ちなみに有名な閻魔大王は最初に死んだ人間で、以降、人間の死の行く末を裁く役割を与えられたとされます。また、死神は閻魔大王に限らず様々な姿をとるのも大きな特徴です」 

「他にも死んだ人や自分自身からのお告げもあります。人は死後12年を過ぎてから夢に現れることがほとんどなので、(亡くなった方と)夢のお告げをもって懐かしい気持ちで再会できる機会が多いですね。また夢の世界には過去や未来といった概念が存在しないことから、違う時代の自分が今の自分に向かって様々な情報を伝えてくれることもあるのです」 

「夢でやり取りされる情報量は少なく制約もあるので、現代語では持ち帰れる情報に限りが生じます。その為、多量の情報量を持ち帰る術として古語を学ぶことをお薦めします。なぜなら古語ですと少ない文字数で多くの情報を網羅することができるからなのです。今回配布した資料にも、胡蝶物語の自序を掲載しましたので、古語に慣れる為にも一度目を通してみてください。
また夢のお告げの意味合いを判断する為のチャート図も用意しましたので、夢のお告げがあった際にはチャートを活用し、降ろされた情報の判断、分類にチャレンジしてください」  

 

 

ここまで夢のお告げについて多彩な説明をされた尾畑先生は、最後に夢伝えについての具体的な技法を述べられました。

「夢伝えとは、夢を媒体とした通信手段と考えてください。通信というからには

① 送信~送ること

② 受信~受けること

③ 交信~送り受けること

の三種類が存在し、さらにその送信先を

・ 直接~対象先を限定

・ 間接~第三者を媒体とする

・ 広域~広い地域且つ、特定されない対象先

・ 指定~特定の地域や傾向、共通要素を指定

の四種類に分類することができます」

 

「夢伝えにおける情報の送り方ですが、最初は目を閉じて集中し、湧き上がるざらざらとした感覚から丸や三角の図形を頭の中に造り出してください。次に家族の顔を思い出し、その顔に先ほど作り出した図形を重ね合わせるのです。この方法を繰り返せば、いずれ当人から 「夢で三角(もしくは四角)の図形を見た」 などの話が聞ける日がくると思います。これを新月か満月の前後、旧暦の1日~4日、もしくは13日~16日に行えば理想的といえます」

「夢伝えの技法が簡単に身につくことはまずあり得ません。脳の力量に左右されるので繰り返し行うことがとても重要なのです。また、脳も身体の一部なので、脳力向上の為の身体訓練が必要となってきます。これは身体を鍛え運動能力を高め自在に動けるようになって初めて、心の中にイメージしたものを潜在意識に放出できるようになるからです」

「夢で未来の自分に会い、アドバイスを得る技法として 「荒御魂の行法」 があります。この行法でもたらされる情報は命に関わる出来事や将来の伴侶、自身の子供のことが多いようです。実施するには、かつて経験した辛く嫌な記憶を寝入りばなに思い出し、当時の自分を励まし、「今の未来はこうなっている」 と過去の自分に伝えるのです。この先、生きている限りこの訓練を続ければ脳が鍛えられ、やがて未来の自分がまだ見ぬ情報をもたらせてくれることでしょう」

「夢伝えでは純粋な情報しか伝わらないので、伝えたいことはピュアな気持ちで簡潔にまとめることが大切です。その為にも伝えたいことは紙と筆を使って簡潔に書き留めるようにしてください。書くことで余計な文字数を減らすと共に、身体を使って書き留めたものは空間に記憶され、神を通じて相手に伝えやすくなりますから」

「過去の人間が現代の携帯電話やテレビの普及を理解し得ないのと同じく、未来からもたらされる情報が今の我々に理解できないことも多々あるでしょう。そこで未来の情報は全てを鵜呑みとはせず、理解できる、できないを区別することも重要なポイントです。夢からもたらされる情報を有効に活用し、私たちの人生を有意義なものに変えていきましょう」

以上で説明を終えられた尾畑先生は、お祓いによって今回の講座を締めくくられました。

 

 

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